『イッテQ!』3週連続20%超え! 快進撃を支えるのは“大コケ”フジテレビ『フルタチさん』か
#日本テレビ #フジテレビ
5月21日に放送された人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が、平均視聴率21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。同番組は3週連続で20%超えを記録しており、テレビ不況といわれる昨今においては驚異といえる数字を獲得している。はからずも、この快進撃をアシストしているのは低視聴率にあえぐ裏番組の『フルタチさん』(フジテレビ系)ではないだろうか?
「日曜夜8時は、人気番組が並ぶ視聴率激戦区です。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の平均視聴率は13~15%の間を推移しています。大河は固定ファンがいるので、ある程度の数字は確保できます。残りのパイを民放が奪い合い、その中で『イッテQ!』が独り勝ち状態にあるといえます」(放送作家)
『イッテQ!』と『フルタチさん』以外の各局ラインナップは、テレビ朝日系は所ジョージと林修がタッグを組む『人生で大事なことは○○から学んだ』、TBS系は番組独自のユーニクな競技の順位を予想する『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』、テレビ東京系は単発の特番スペシャル『日曜ビッグバラエティ』と、各局趣向を凝らした番組が並ぶ。
「各番組のジャンルが異なるので、それぞれに固定視聴者は一定数いるといえるでしょう。その中でも『イッテQ!』の視聴率が好評なのは『フルタチさん』の視聴率不振が影響しているのは確かでしょうね。フジテレビを離れた視聴者が、ほかに見るものがないから安全パイとして『イッテQ!』を見ている状態だといえます」(同)
かつて、この時間帯は『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)と『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)が激しい視聴率競争を繰り広げた。結果は、後発の『ごっつ』が勝利し、『元気』を終了に追い込んだ。だが現状、フジは日テレに大きく水をあけられている。『イッテQ!』の快進撃は『フルタチさん』への“トドメ”となりそうだ。
(文=平田宏利)
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