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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > フジ特番、世界のゴミ屋敷に撃沈

技術力を見せつけるはずが……フジ特番「日本すごい」系バラエティが、世界のゴミ屋敷を前に撃沈!

■10年かけてかき集めた不用品で120万円ゲットをもくろむ、メキシコ人老婆

 メキシコも負けてない。ある老婆が住む部屋を訪れると、室内は大量の洋服で埋もれていた。この老婆、知人が引っ越しする際に顔を出してはさまざまな不用品を回収し、「いつか売れる」と家で保管する生活を、10年前から続けているのだ。ゴミ屋敷になるのは当たり前である。

 しかも、メキシコだけに時たま室内にサソリが出るというから、日本とはレベルがあまりにも違う。命懸けのゴミ屋敷である。

 今回の取材を機に、保管物をリサイクルショップへ売却することを決意した老婆。彼女が掲げる目標額は、日本円で120万円だった。

 しかし、いかんせん目標額と販売物が釣り合ってない。スイッチを押してもほとんど回転しない扇風機だったり、サドルがボロボロの自転車だったり、なんの変哲もない松葉杖だったり、彼女が所有するのは、そんなものばかりなのだ。結果、鑑定額の合計は、わずか1万2,000円に落ち着いている。

老婆「こんなに悲しいことはないわ。10年以上かけて必死に集めてきたのに。仕事もせず、毎日集めたのに。私の10年は、一体なんだったの……」

 やりきれずに涙を流す老婆。しかし、仕事をせずに不用品を10年間集め続けてきたという根気強さに、そもそも驚愕してしまう。

 最終的には、イギリスのゴミ屋敷もメキシコのゴミ屋敷も、日本のバスターズがピカピカに仕上げてくれている。ゴミ屋敷の住人は、もちろん大喜び。日本の技術力は、やっぱりすごかった!

 しかし、だ。同時に、レベルの違いを見せつけられた感もある。海外のゴミ屋敷はすごい! 住居スペースの広さもなんのその、物であふれるわ、ヒゲは溜めるわ、サソリは出るわ、10年を無駄にするわ……。

 日本の「技術力」と海外の「ゴミ屋敷力」が手を組み、想定外のケミストリーが生まれたこの番組。海外のスケールの大きさを再確認できた。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2017/05/25 21:00
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