どっかの大統領の髪の毛みたいな、吹けば飛ぶようなあれが乗った国民食『綿あめ乗せラーメン』
#グルメ #珍級グルメハンター
世の中、ラーメンだらけである。繁華街を歩けば右も左も前も後ろもラーメン屋ばかり。テレビを観ても、雑誌の特集も、ラーメンさえ出しておけばOKみたいな雰囲気だと思いやしませんか? そう、OKなんです。
だって、これだけラーメン屋が多いのに、まずいラーメン屋って、あの某店が閉店して以来聞いたことがないくらい安定した美味しい国民食だからです。そんな国民的ラーメンブームの中、大阪で見つけたのがこの店でした。
梅田駅東側のアーケードの商店街を歩いている時見つけたのが黒くて小さなこの看板。そこには不思議な文字が。
「話題の
綿菓子
トッピング
ラーメン
バード
←」
綿菓子ってあの綿菓子? 縁日でテキヤの兄ちゃんが、割り箸にくるくる巻きつけてビニールの袋に入れてくれたあの綿あめのこと? それをラーメンにトッピングしてるってことでしょうか。
奥にある看板にも同じ店の名前があり、矢印に従って路地を左に入ると、そこには、一見BARみたいな小洒落た店が。それこそ「綿あめラーメンの店」なのでした。
看板のメニューには潔くラーメンは一種類。トッピングも、煮卵と麺大盛りのみという割り切ったストロングスタイルです。店内は、カウンターのみのBAR風。ラーメンと煮卵の食券を購入してカウンターの止まり木に腰掛け、綿あめラーメンをお願いしました。
「表の看板にあった綿あめトッピングでお願いします」
すると店主(たぶん)が、
「ラーメンには必ず乗りますから大丈夫ですよ」
そう、優しく教えてくれました。綿あめはトッピングというより、定番の「具」ということなのでしょう。
楽しみに待ちながら妄想を広げます。
確か、綿あめラーメンは以前も横浜の日吉で食べたことがあり(記事参照)、軽い甘味が濃い味のスープをまろやかに変え、絶妙なマリアージュという印象だったのだが今回は……。
そろそろかなと、口内によだれが広がり始めた頃、美人店員(店主夫人?)がおもむろに厨房の隅にある綿あめ製造機の前に立つや、美しくセクシーな手元で綿あめをクルクルと巻き始めた。
もし子どもの頃、テキヤがいかつい兄ちゃんではなく、こんなセクシーお姉ちゃんだったら、縁日の期間中、毎日通っていたに違ない。その美女が作った真っ白でフワッフワな綿あめが、でっかいおちょこの様な変わった形のどんぶりにトッピングされ、目の前にUFOのごとく着丼したのでした。
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