ホラー要素にアクション、人間ドラマありの新作CGアニメ映画『バイオハザード:ヴェンデッタ』スタッフインタビュー
――1作目で熱い思いを胸に秘めながらも表向きはクールに徹し、2作目では無精髭を生やして紛争地域で熱血漢な立ち回りを繰り広げたレオンが、今作では戦いに疲れて酒浸りになっている……という姿は、胸を打つものがあります。
小林 レオンの髭も伸びているんですが、これは“やさぐれてる感”を出すための表現のひとつです。今作ではいつもより髪も長いですし、それはそれで病んでいる描写としていいなと。最初、クリスは髭がすごく濃かったんです。だいぶ削って、今のラインに落ち着きました。レベッカには苦労しましたね……。
辻本 クオリティがなかなか上がらなくて、一度は「もうこれまでのモデルを忘れてくれ」とまで言いました(笑)。
小林 本当に苦労しましたけど、そのぶん素敵なキャラクターになりましたよね。衣装も多いし、髪も濡らすし。愛情やこだわりを込めてもらったなと思います。
清水 女性はクリスかレオンのどちらかに、男性はレベッカに目がいってもらえるとうれしいですね。水を飲むだけのシーンで、なんであんなに色気があるのか。
辻本 あのシーン、本当はペットボトルのフタを開けるところからやりたかったんですけど「やめてくれ」って言われましたね。CG班は「勘弁してください!」と(笑)。
清水 「レベッカの顔にもっと血をかけたい」って言ったら小林プロデューサーに「うちの女優にやめてくれ」と言われたり……(笑)。
辻本 絵コンテチェックのときには清水さんから「辻本くん、もうちょっと血をかけなさい」って言われて「はい」と答えて、小林さんに相談してみたら「うちの女優にそんなことしてほしくないな」と(笑)。そのあと清水さんには戻せず、俺のなかで「清水さん、ゴメン」って言いながら血の量を減らしました。
清水 なんなら返り血が目に入って、それを拭うところもやりたかった(笑)。
小林 それは僕じゃないところでストップがかかります。制作が大変なので(笑)。
辻本 でもキレイすぎても嘘っぽいですから、バランスですよね。
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