トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 「かつらネタ」臨床心理士がアツい

「かつらカミングアウト」を“お約束”にまで昇華 臨床心理士・矢幡洋氏がアツい!

■カミングアウトが、まさかの“お約束”に昇華

 普通に考えると、この種の笑いは“出オチ”的なものにカテゴライズされるだろう。テレビでいじられるのも、多くて3度が限界だ。

 筆者はこれまで、『明石家さんまのコンプレッくすっ杯』『アウト×デラックス』、そして『NONFIX』(フジテレビ系)にて、かつらの事実を明かす矢幡氏を目撃しており、それを踏まえると、すでにリミットには達している。

 しかし、19日放送『じっくり聞いタロウ』(テレビ東京系)で、またしてもイジられていた。出演者たちに「カツラですよね?」と指摘された矢幡氏は、なんと今回「ここだけの話ということですよね?」とためらう素振りを付け加えながら「帽子ですよ!」とカミングアウトしたのだ。幾度目かにして、ブラッシュアップしてる!

 それだけではない。矢幡氏のトークは練れていく一方である。

「非常勤講師をやっていた頃、毎回、生徒に授業の感想を書かせていたんです。集めてみると、その中に『先生、ヅラですか?』って。自分の名前は書いてないんですよ。『なんて、卑劣な奴だ。こいつには単位を取らせない!』って、答案用紙とその筆跡が一致するのがないか調べたんです。でも、たぶん感想文は左手で書かれてました」

 新ネタを披露し、笑いを奪取する矢幡氏。出オチ的な笑いのはずが、いつしか精度が上がっていた。

 もし今後、「かつら」のカミングアウトを繰り返す矢幡氏とバラエティ番組で遭遇したとしても、クオリティが上がっていれば問題ない。極貧生活を送っているとも聞いているし、バラエティで引っ張りだこの臨床心理士というのも親しみやすいではないか。

 カミングアウトがもしも“お約束”にまで昇華したならば、それって前人未到の快挙である。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2017/05/21 14:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画