長谷川博己、焦りのあまり違法捜査に踏み切る! ドラマ『小さな巨人』第5話レビュー
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その後、USBの破片には京子の血液が付着していたことが特定され、USBがビルと同じ高さで落ちた衝撃により破損したことが判明します。つまり、京子がビルから落下死した時にUSBも一緒に落下。その破片を現場から持ち去った三笠が、隆一の協力者であることが証明された、というわけです。香坂の論理によれば、ですけど。
アリサらの証言もあり、隆一は逮捕。父・和正からも見放され、これで一件落着。かと思われたのですが、隆一に内通していた三笠は、別の所轄へ署長として横滑り転出が決まっただけでお咎めなしに。三笠はこれまで、警察幹部たちの天下り先としてゴーンバンク社を斡旋していたため、警察内部から大きな力が働いて不正が隠蔽されることになったのです。
その一方、内通者を炙り出すために第4話で、和正が隆一の殺人を隠蔽している疑いがあることを新聞社にリークした香坂は、その行為を罰せられるカタチで豊洲署へと左遷されることが決定。そこで第5話は終了となりました。
そんなわけで、『芝署編』が終了したわけですが、今回は解せない点だらけでした。なぜ三笠は証拠品を処分せずにいつまでも隠し持っていたのでしょうか? 中田親子に向かって「念のため」と、証拠品の所持を匂わせていましたが、ゆすりにでも使うつもりだったのでしょうか? また、USBの破片を見つけたことで香坂は三笠に対して、「正真正銘、100(%の証拠)だ!」とドヤ顔を見せていましたが、それほど強力な証拠には思えません。そもそも署長室に無断で入ったりしてましたけど、無茶苦茶すぎませんか? 「正面突破が無理なら奇襲しかない」というのが香坂の弁ですが、思い切り正面突破の違法捜査です。
なんとなく消化不良のまま次週から『豊洲編』がスタート。和田アキ子、梅沢富美男、ユースケ・サンタマリアと一気に濃いメンバーが登場するということで、ネット上では早くも賛否両論が飛び交っているようです。前回、今回と視聴率が上昇傾向にあるだけに、新キャストがさらなるカンフル剤となるのか、あるいは視聴者離れを引き起こすことになるのか。新天地での香坂の活躍も含め注目していきたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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