低空飛行続く綾野剛『フランケンシュタインの恋』復調のカギは、二階堂ふみ“キノコ人間化”計画か
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綾野剛演じる“怪物”が人間の娘に恋をするドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)は第4話。視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回より0.4ポイントダウン。回を重ねるごとに「視聴者を選ぶ作品になっていくなぁ」という印象です。
このドラマの最大の魅力となっているのが、怪物を演じる綾野剛と、この怪物が恋をする女子大生・継実を演じる二階堂ふみの「愛らしさ」「かわいさ」です。
第1話は、この「愛らしさ」が前面に打ち出されたファンタジーとして作り込まれており、見ている私も「なんだかわからんけど、キュートですな!」とホクホクで楽しむことができました。
しかし、2話以降で怪物の設定が小出しにされていくと、ラブリーなファンタジーとしてはちょっと小難しい、そしてサイエンスなフィクションとしてはだいぶ荒いロジックが提示され、少なくない視聴者が戸惑ったことと思います。
さらに戸惑うのが、群生するキノコの気持ち悪さです。ドラマがこの怪物を「新種のキノコである」と定義したことからも見て、最終話までこのドラマはキノコオンパレードになると思われます。
怪物は新種のキノコ。怪物が人を殺してしまうのもキノコゆえ。寝て起きたら布団にキノコ。発情したら首からキノコ。
ヒロイン継実は確かにキノコ好きでしたが、「綾野剛かわいい!」「二階堂ふみかわいい!」かつ「キノコかわいい!」という視聴者がどれだけいるのかという感じです。
おそらく脚本としては「菌」あるいは「遺伝子」「DNA」といったSFのロジックを乗っける対象として「キノコ」が最善だったのでしょうけれど、単純にドラマのアイコンとして、ちょっと受け入れがたいんだよね。1本ならまだしも、群生されるとキツイよね(個人の感想です)。
お話としては、実にゆっくりと展開しています。山から下りてきた怪物が、唯一の人間社会との接点だったラジオ番組に導かれる形で継実に恋をする。
継実は脳に病気があり、いつ死ぬかわからないのでそれを受け入れられないでいる。
そうした2人の関係をゆらゆらと揺らしながら、少しずつ進展させていくスタイルのようです。
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