成長も老いも、体現してゆく──ニューウェーブアイドル「ゆるめるモ!」が求める“らしさ”の先にあるもの
#アイドル #インタビュー
何かと窮屈な時代に舞い降りたニューウェーブアイドルグループ「ゆるめるモ!」。常に「ゆるゆる」な雰囲気を醸し出す彼女たちだが、その半面、高い音楽性からコアなファンも獲得し始めている。
2012年の結成以来、メンバーが入れ替わっている「ゆるめるモ!」は現在、オリジナルメンバーの「けちょん」と、13年9月に同時加入した「しふぉん」「ようなぴ」「あの」からなる4人組。今夏にツアーとミニアルバムの発売を控えた「ゆるめるモ!」の“今”に迫った。
■結成から5年。互いの初印象は?
──けちょんさんはオリジナルメンバーですが、13年に、ここにいる3人を含めて、5人がオーディションで加入しています(2人は後に卒業)。最初の印象って、覚えていますか?
けちょん まず「いっぱい入るんだ」って(笑)。コミュニケーションをどうやって取ればいいんだろうって思いましたね。しふぉんは、ライブを見に来てくれたときに軽く挨拶したよね。
しふぉん マジで、先輩に見えたんですよ、そのときは。同い年なんですけど、そう見えなくて、すごい大きい存在に見えたんです。
──今はどうですか?
しふぉん 先輩っていうイメージは、いい意味でなくなったんですけど、ある意味(?)頼りにしてます。
──加入前はソロ活動もされていましたが、心境の変化は?
しふぉん 1年くらいソロをやっていたんですけど、それだと夢とか目標が絶対かなわないと思って、だったらグループに頼ろうと思ってオーディションを受けたんですけど、やっぱり違いますね。前は自分のためだったんですが、今は「ゆるめるモ!」って必要なアイドルだと思ってやっているから、“その場所の「しふぉん」”としてやっている感じです。
──あのさんについては、いかがでしょう。
けちょん あのは、このままで、あんまり印象が変わってないです。
──あのさんご自身は、変わったと思いますか?
あの ぼくはもともと、地下アイドルの人たちのことも知らなかったんですけど、「ゆるめるモ!」のオーディションは応募もメールを送るだけだったから、本気じゃなかったんです。その時期、なんのために生きているかわからないという無気力状態で、ふわふわ浮いてる感というか……外に出るきっかけがほしかったし、バンドとか音楽が好きだったから、やってみようかなと……。何もかもがわからなくて、人が怖いのは今も変わらずなんですけど、以前は地に足がついてる感がなかったんですけど、今は、ちょっとだけついてます(笑)。
──ようなぴちゃんは、どうですか?
けちょん かっこいいお姉さん。
ようなぴ ほんとに!?(笑) 入ってから少ししたときに、けちょんから「私、なぴのこと性格悪いと思ってた」って言われて、結構ショックだったの覚えてます(笑)。逆に私も、加入したばかりの頃はけちょんにびびってましたね……。私のことを受け入れてくれてなさそうって……その壁というか、拒絶されている感じがあったから、その話を聞いて「やっぱり!」って思いました。
けちょん そうだったかな……? 初めて会ったとき、靴がかっこよくて、「かっこいいお姉さんだな」「気が強そうだな」と思ったのは覚えています。
ようなぴ 気が強いというか、よくも悪くもばか正直で、思ったことを直球で言っちゃうんですよね。なのでわりと勘違いもされやすいです……。
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