“本職”警察も絶賛する天海祐希主演『緊急取調室』のリアリティ
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位
「北朝鮮 金正恩をなぜ暗殺しないのか」(「週刊現代」5/20号)
同・第2位
「小池都知事の『超豪華クルーザー』に都税20億円が消える!」(「週刊ポスト」5/19号)
同・第3位
「再分裂!『任侠団体 山口組』トップが私だけに語ったこと」(「週刊現代」5/20号)
同・第4位
「森友問題の核心は篭池教育を持ち上げた安倍首相」(「週刊朝日」5/19号)
同・第5位
「原発を『止めた裁判官』『動かした裁判官』それぞれの人生」(「週刊現代」5/20号)
同・第6位
「巨象・三菱重工が東芝みたいになってきた」(「週刊現代」5/20号)
同・第7位
「本物の刑事たちが教える 今クール見るべき刑事ドラマ」(「週刊現代」5/20号)
同・第8位
「お医者さんに関するあなたの『誤解』」(「週刊現代」5/20号)
同・第9位
「その『不眠』『早起き』が危ない!」(「週刊ポスト」5/19号)
同・第10位
「『やすらぎの郷』と大女優たち」(「週刊現代」5/20号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
最初に恐縮だが、今日から書店に並ぶ私の新刊を紹介させいただきたい。
『現代の“見えざる手”19の闇』(人間の科学新社・1800円)。これはビジネス情報誌「エルネオス」(月刊誌)に20年以上も連載している「メディアを考える旅」という連載インタビュー、200本以上の中から19本を選んでまとめたものである。
内橋克人・若宮啓文・木村草太・M・ファクラー・山口二郎・白井聡・斎藤貴男・小出裕章・古賀茂明・水野和夫・瀬木比呂志・青木理・黒川清・内田樹さんたちと、メディアについて、安倍政権の危うさについて、日本の将来について語り合った。
日本の国民に主権などない! 言論の自由の“ようなもの”に満足する日本人。北朝鮮化している日本のメディアと大多数の日本人へ「警鐘」を乱打している。
下のURLで購入できます。よろしくお願いします。
本題に戻ろう。今週は月曜日に現代、ポスト、週刊朝日、AERAが発売された。北朝鮮問題は深刻さを増し、フランスの大統領選の結果が出る。明日9日には韓国大統領選の投開票もある。
難しいタイミングでの発売だが、それにしてもポストはひどすぎる。韓国の大統領選については「韓国史上最悪の5年が始まる」という記事はあるが、北朝鮮についての特集はない。
現代は金正恩暗殺問題はあるが、トランプ対金正恩の対立がどうなるのか、EUや韓国大統領選について特集としては触れていないようだ。
もっとおかしいと思うのは、今週末にも強行採決するのではないかといわれている「共謀罪」について、文春、新潮を含めて一般男性誌がほとんど触れないことだ。
女性誌では週刊女性が「狙われるのは一般人! PTAママも犯罪集団!?」という10ページにも及ぶ特集を組み、共謀罪が成立したら日常生活にどのような影響が出るのかを、主婦の立場から考えている。
週刊プレイボーイも、こんな法律が成立したら、五輪やテロ対策の名目で、一般人の監視がさらに強まり、“一億総監視社会”になると警鐘を鳴らしている。
ジャーナリズムを自称している週刊誌の編集長や編集者は、こうした大問題を扱わないで、「不眠、早起きが危ない」(ポスト)「お医者さんに関するあなたの誤解」などという生ぬるい特集を巻頭に持ってくるのはどういう了見なのか。
ポストは編集長が交代したのかと思い、裏表紙を見てみたが、同一人物である。この編集長は、私がジャーナリストとして尊敬している人である。
だが、このところの紙面づくりはいただけない。部数は減ってはいるが、週刊誌の強みは大新聞に全5段広告をデカデカと打てることである。
毎週、半分のスペースを使って「本誌は共謀罪に反対する!」と5週続けて右トップでやってごらん。必ず話題になり、他のメディアから注目を集めるはずだ。
共謀罪に反対していない? それなら「小誌は共謀罪に大賛成!」と毎号打ってごらんよ。共謀罪に反対する読者を失ってでも、賛成する覚悟を見せれば、新たな読者がつくかもしれない。
どちらにしても、睡眠やアホな医者についてよりも重大な問題であることは、いうまでもない。
以前からいっているが、現代とポストは「健康雑誌に衣替えしました」と読者に堂々と表明するべきだと思うが、両編集長さん、いかがだろうか?
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