キングコング・西野亮廣の“現場放棄”に、テレビ関係者から賛否の声「スタッフの質が悪い」「プロとしての責任に欠ける」
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お笑いコンビ、キングコングの西野亮廣が、スタッフの態度に怒って収録中に仕事を放棄したことが波紋を呼んでいる。西野は4月29日のブログで、読売テレビの情報番組『朝生ワイド す・またん!』に出演した際、番組ディレクターに無礼な言葉をぶつけられたことに不快感を覚え「途中でマイクを置いて帰りました」と明かした。
そして、翌日のブログでは、テレビ番組側がこれまで「(タレントを)出してやっている」という「テレビ側の俺様姿勢」があったと指摘。現在はネットで個人も情報発信ができるようになったことから「テレビと個人がウィンウィンの関係でないと、テレビに出演する理由がなくなりました。(中略)ハナからテレビを排除できる時代になったわけです」ともつづっていた。
しかし、これについてテレビ関係者の間では意見が分かれている。あるバラエティ番組のディレクターは「スタッフの質の劣化は反省するばかり」と平謝りだ。
「視聴率が以前ほど稼げなくなって待遇も悪くなり、慢性的な人材不足に陥っています。スタッフの質が悪くなったのはそのせいで、西野さんのお怒りは、こちらとしては情けない話。このままでは、テレビはさらに没落してしまう……」(同)
一方、ある情報番組のプロデューサーは「テレビ側の人間がみんな同じような態度を取っているわけではない」と反論。
「たくさんの人が働いていたら、中にはひどい人もいるのが社会。それを言ったらタレントもピンキリで、こっちは報酬を出す側なのに、偉そうな態度を取ってくるタレントもいるわけです。でも、そういう人がいても、われわれは仕事を放棄したりはしません。そもそもテレビ不要論を言うなら、ハナからテレビ仕事を受けなければいいのに、受けておいて気に入らないことがあったから放棄するというのは子どものやること。プロとしての責任感に欠ける。テレビ不要論と仕事放棄は別問題」(同)
筆者の経験からいえば、確かにテレビスタッフの質はさまざま。いろいろな業種にも当てはまることだが、テレビの場合はその落差が激しく、特にバラエティ番組への出演や現場取材の際には信じられないような場面に遭遇した。
バラエティ番組のディレクターから終電のなくなる深夜12時に都内に呼び出され、トーク企画に参加したが、収録が終わると「すいません、今日はノーギャラなんで」と、その場に置いていかれた。
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