「使用上の注意」を読めず、誤用の疑いも……日本製医薬品が中国メディアから大バッシング!
2017/05/01 14:00
#中国 #東アジアニュース
一方、ECサイト「タオバオ」では、日本から持ち込まれたナザールが多数出品されている
この状態になって、男性は初めて病院を訪れる。そこで下された診断は「薬物性鼻炎」。2年前から鼻炎の症状を自覚していた男性だったが、目下の症状はナザールが直接原因とされたわけである。
同紙はナザールに含まれるナファゾリン塩酸塩という有効成分を問題視。同成分について「副作用が大きく、(中国では)約20年前に、別の製品に取って代わられた」と伝えている。
その一方で、ネット上では日本から持ち込まれた転売品のナザールが「世界最良の鼻炎薬」との触れ込みで多数売られていると指摘。「価格も安く、効能もいい。ステロイドは一切含まない。風邪や鼻炎、粘膜炎や副鼻腔炎を原因とする鼻づまり、鼻詰まり、くしゃみやムズムズを緩和する」と、利点ばかりが書かれてあったという。
しかし、ナザールには、ほかの日本の医薬品と同様に、使用上の注意が添えられている。そこには、用量や使用頻度が定められており、刺激感やかゆみなどの症状が表れた場合は直ちに使用を中止し、医師や薬剤師に相談するよう書かれている。
とはいえ、男性が、日本語で書かれている「使用上の注意」を読んでいた可能性は低いだろう。誤用によって引き起こされた副作用に対し批判を受けているとすれば、佐藤製薬にとってはとんだとばっちりだ。
最終更新:2017/05/05 11:02
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