誰が投函するの? 高さ2メートルの無意味な意見箱に人民大ブーイング!
2017/04/27 21:00
#中国 #東アジアニュース
こちらは四川省の道端に設置された、3メートルの高さにあるバスの案内板
地元政府によると、もともともっと低い位置に設置されていたのだが、この道は人通りが多いため箱にぶつかる人が多く、それを避けるために、2メートルの高さに設置したと説明している。
中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、田舎町の意見箱のニュースがここまで注目されていることについて、こう説明する。
「最近、中国では『人民的名義』(人民の名において)というドラマが大ヒットしています。これは高官の汚職を追及する検察官を主人公にしたドラマで、現在の汚職摘発にもつながる話のリアルさが人民にウケているようです。ドラマに出てくるのが、悪徳高官が支配する地域の役所にある、中腰にならないと話すことができない、中途半端な高さにある窓口です。実際に中国の役所などでは、こういった人民のことをまったく考えていない窓口が多く、ドラマのおかげで注目されるようになっています。この意見箱もそのひとつとして、人民たちの目に留まったのだと思われます」
意見箱の高さひとつで、ここまで話題になる中国。ネット民の目が厳しくなった今、好き放題やってきたお役所も、これからは姿勢を正さなければならないようだ。
(取材・文=佐久間賢三)
最終更新:2017/04/27 21:00
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