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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『孤独のグルメ』生姜焼きの破壊力

『孤独のグルメ Season6』第2話 「ご飯の劣勢は必至」豚バラ生姜焼き定食の恐るべき破壊力!

「付け合わせのキャベツも、この店では立派なごちそうだ」

 そして、いよいよ手をつけたトマトの酢漬け。ああ、ここで酢の物を入れたら食欲がさらに増大するのは必至。

「最高だ……9時3分の食堂で生姜焼定食の充実」

「ううむ、うまい。生姜焼きのタレをつけたキャベツ。これは名も無きひとつの料理だ」

 そして感動と共にやってくるのは、満腹ではなくコンティニュー。

「食べながら考えていたんだ。納豆を食うタイミング。大丈夫、この店にはあの手がある」

 そして来た! ご飯のおかわり、茶碗の八分目。

 ついに上着を脱いで、まくり食いに突入するゴローちゃん。納豆は、とにかくよくかき混ぜる派のようで、執拗に混ぜ続けるのです。

「白飯と相思相愛、地味だがしっかりと仕事する納豆は朝ご飯に欠かせない名脇役だ」

 かくて、最後に1枚だけ残した豚バラを口に運ぶときに飛び出す一言……。

「街の食堂がなくなっている今どきに、こんな定食が食べられるシアワセ」

 ああ、まさにその通り。筆者の近所も相次いで食堂が消滅。牛丼屋とオシャレカフェになってしまい、食生活は悪化の一途。きっと、多くのみなさんが同じ思いを抱いているでしょう。

 誰か、志ある人が昔ながらの食堂を始めてくれないかなあ。そんな働く者に優しい世界の実現を夢想してしまう、第2話でした。
(文=昼間たかし)

最終更新:2017/04/21 17:00
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