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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ゴリ押しは一人もいない?

「ゴリ押しタレントは一人もいない」は真実か? 現場テレビマンの本音に迫ると……

 前出テレビマンによると「木村氏の記事で抜けていたのが、広告代理店の存在。ここが1枚噛むことで、スキルよりもビジネスが主体となって儲けるために物事が決まる」という。

「企業が商品を売り出すために大量の広告を出し、そこに登場するタレントがいれば、ゴリ押しで露出を押し上げて広告効果を倍増させ、商品のヒットにもつなげるプロジェクト的なものもあります。これは番組側が上からの指示を受け、無条件に大きく取り上げるしかない」(同)

 昔の話になるが、2004年に韓国ドラマ『冬のソナタ』が話題になったとき、筆者は実話誌に「広告代理店による韓国タレントブームの押し付けが始まる」という記事を書いた。NHKの番組を同日、民放各局が足並みそろえて宣伝して取り上げていた不思議な現象が、広告代理店のビジネスと絡んでいたことをキャッチしていたからだ。

 その後は、その通りの“韓流ブーム”が始まったのである。背景には、韓国側がコンテンツを安く売る海外戦略を仕掛けていたこともあり、テレビは関連グッズも含めた副収入を目的に、その流れに乗ったわけだ。過剰な韓流傾向は結果、その反動を生んだほどだったが、逆にこれをきっかけに韓国タレントにハマった人も多数いて、ゴリ押しそのものが絶対悪と言えない部分もある。

 業界歴の長い芸能ライターであれば、よく知らないタレントのPR記事を頼まれて書いたことも1度や2度ではないはずで、これもゴリ押しのひとつといえる。そのタレントが、その後に大人気となったこともあれば、まったく売れなかった例も多々。いずれにせよメディアが売ろうと思えば一定の露出はさせられるということではあるから、ゴリ押しは存在するが、最終的には実力がモノをいう世界ではあるだろう。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/04/14 18:30
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