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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 又吉&ビビる大木に足りないもの
熱血!スポーツ野郎

群雄割拠の土日深夜スポーツ番組 王者・上田晋也に挑むピース又吉&ビビる大木に「足りないもの」

■新コーナーで攻める『Going!』と『HERO’S』の明暗

 アナウンサー陣の交代はあったものの、メインMCは代わらず、新コーナーで新年度を迎えたのが、『Going!』(日本テレビ系)と『HERO’S』(フジテレビ系)だ。

『HERO’S』の新コーナーは「影乃英雄」。勝利を裏側で支えたもう一人のヒーローにも目を向けよう、という内容。とても真摯でいい企画のはずなのだが、現状、ちょっと地味な印象も否めない。そりゃ、あえて「影」を取り上げているのだから致し方ない気もするのだが、今後、「このコーナーで取り上げられたい」という選手が増えて定着してくると、より深みが増してくるはず。粘り強く続けてもらいたい。

 一方、解説陣のキャラクターをうまく生かした新コーナーを展開しているのが『Going!』。土曜日は元阪神・赤星憲広による「入り込み解説」。日曜日は江川卓による「昭和の怪物・江川が選ぶ、この選手『買物(かいぶつ)』です」。企画・目線の面白さもさることながら、結局のところ、『Going!』が飽きない理由は、MC上田晋也のコメント力によるところが大きい。『SPORTSウォッチャー』のビビる大木も又吉も、用意されたカンペを“読んでいる”感がアリアリとわかる。だから、ワイプでのコメントも視聴者に響いてこないのだ。

 現状、視聴率では圧倒的な支持を集めている日曜夜の日本テレビ。その流れもあって、『Going!』の盤石さは今後も続いていきそうだ。

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 日曜日夜のスポーツ番組といえば、NHKの『サンデースポーツ』に、この春20周年を迎えたテレ朝『Get Sports』、サッカーなら『やべっちF.C.』 と、ほかにも固定ファンのいる番組がひしめいている。だからこそ、それぞれ独自の切り口で、もっともっとスポーツファンをうならせてほしい。TBSの「イチロー特集」しかり、テレ東の「マニー・ラミレス特集」しかり。志と取材力のある企画には、視聴者もきっと食いついてくれるはずだ。
(文=オグマナオト)

熱血!スポーツ野郎』過去記事はこちらから

最終更新:2017/04/11 14:00
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