斬新すぎるビジネスモデルの数々! ヤンキー起業革命『代表取締役総長 東郷西吉』
#コミック #ザオリク的マンガ読み
ちなみに、ハンドメイドで作られた人工のオスのため、ツノが折れたり、ツノの向きが逆だったりという不良品が多数発生!
「最近のカブト虫はカルシウム不足みたいで……」
みたいな言い訳をしつつ、バレて収拾がつかなくなったらバイクに乗って暴走しながら逃走。バレるまでが勝負の、刹那的ビジネスです。
ここで社訓。
「何かを忘れたくなったら まず暴走」
これ以外に「投げて暴走(はし)って仕事して」とか「女も営業も押しの一手」みたいな、まっとうな経営者なら絶対に言わなさそうな社訓が多数あります。
そのほかの商品展開も、実にユニーク。手を使わず、単車に乗りながらアンパンできるアンパンホルダー「アンパンチョ」。念のために説明しておきますと、アンパンって、ヤンキー用語でシンナーのことです。こちらはカーショップが取り扱ってくれないなどの理由で、300個作ったのに3個しか売れませんでした。そりゃ、取り扱わないだろ……。
また、独自のノウハウを生かしたコンサルティングサービスもやっています。周りの族にナメられている弱小暴走族のお悩みを解決する、本物の暴走族になるためのおまかせプラン「ZOKUZOKUパック」。
服装、単車、集会まで、暴走族のすべてをプロデュースしてくれます。暴走に合わせて歓声を上げてくれるギャラリーをサクラで雇ったり、時には以前ボコられたライバルの暴走族に対して報復のお手伝いをしたりします。まさに、手取り足取りで立派な暴走族になれます。
本格的なITを使った商品もあります。その名も、新型カーセキュリティシステム「サイキッチーV」。これはお客様の車を、衛星を使って24時間体制で監視するシステムです。このシステムの斬新なところは、もし盗難など緊急事態があれば、愛車の位置により、地区を管轄している暴走族がすぐに駆けつけ、盗難車を追い詰めて犯人をボコボコに。警察よりもスピーディーな対応が可能、ということなんです。
そのほか、「タマちゃん」ブームで余ったラッコの人形を売りさばくため、ラッコの気ぐるみを着て荒川に入水。「アラちゃん」ブームを起こしたり、レディース上がりのヤンママを集めてデートクラブの営業(しかも、完全に美人局)してみたりと、とにかくユニークなのです。
「マイルドヤンキー」なんて言葉がはやってますけど、もしかしたら、これからの時代は「ガチのヤンキー」がビジネス成功のキーワードになる……のかもしれません。ビジネスモデルがヤンキーに依存しすぎるのも、どうかとは思いますけどね。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)
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