「ガツガツしないで時を待つ」東京っ子コンビ・ライスが醸し出す“ゆとり感”
#お笑い #インタビュー
――それはショックですね(笑)。今までと今回は、何が違ったんでしょう。
関町 今まで「キングオブコント」を意識しすぎて、視野がめちゃめちゃ狭くなってたんですよ。
田所 それこそ、“調整ライブ”みたいなものを何カ月もやったり。
関町 そうするとどうなるかっていうと、「ここまで準備したんだから、絶対落ちるわけにはいかないぞ」っていう、ものすごいプレッシャーがかかってくる。
田所 とにかくプレッシャーに弱いんだ、俺らは。
関町 背負いすぎて、もうカッチカチの状態で予選やってたんだよね。
田所 だから2016年は「あえて気楽にいこう」と。新ネタライブも調整ライブもやらずに、なんなら準決勝の前に芸人仲間と旅行に行ったりして、だいぶゆるい気持ちでやったら優勝できたんですよ。そんなもんなんですね~。
――旅行!?
関町 猪苗代のほうに。飲んで、食って、風呂入って(笑)。
田所 結構周りの芸人から「チャンピオン史上、一番遊んでたんじゃないか」って。
関町 夏フェスも行ったね。
――充実した私生活(笑)。今、テレビでの活動はいかがですか?
関町 テレビは……年末からパパパーっと入れていただいて、年明けて今、落ち着いてきましたけど。
田所 毎月、何本かは出させてもらってますね。ネタの番組とか。
関町 ありがたいです。テレビでいろんなネタできるのは。ただ「次はキングオブコント2016チャンピオンのネタとなります!!」みたいな呼び込みされると……。
田所 それ、本当多いんだよね(笑)。
関町 ちょっと、余計なこと言わないでよって(笑)。
田所 うれしいしけど、そこで一気にハードルが上がっちゃう。同じネタやるわけにはいかないし。
――少しずつまたネタ番組も増えていますが、それでもまだバラエティ番組はトークが主流で、ネタよりキャラが重視されがちですよね。
関町 そこなんですよ。
田所 僕らほんと見た目にも特徴がないんで、自分でも、ただの浪人生なんじゃないかと思うときあります。
関町 髪を緑色とかにしないと、こっち向いてももらえない。イジリようがない。
田所 僕らには、チャンピオンっていう肩書しかないんですよ。
――十分すぎる肩書ですよ! ちなみに、ご家族は、芸人という仕事に対して理解はありますか?
関町 うちの親はちょっとイタイ親というか……方々に「うちの息子芸人やってるんですけど」って、自分から言っちゃう(笑)。「この前優勝したライスって知ってます?」とか。
――グイグイですね(笑)。
関町 そういうのを風のウワサで聞くとマジやめてくれって思いますけど、でもまぁうれしいんでしょうね。芸人始めて13年、何もなかったから、親としては心配じゃないですか。しかも、30くらいまで実家住んでたんで。親からしたら「育て方、間違った~」ってなりますよね。
田所 どうすんだろう? とは思われてたよね。反対はされなかったけど。
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