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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 東京っ子コンビ・ライスのゆとり感
「キングオブコント2016」チャンピオン

「ガツガツしないで時を待つ」東京っ子コンビ・ライスが醸し出す“ゆとり感”

「ガツガツしないで時を待つ」東京っ子コンビ・ライスが醸し出すゆとり感の画像1左・関町知弘、右・田所仁(撮影=尾藤能暢)

「なんかの雑誌の優勝予想で、ダントツに最下位でした(関町)」。2016年の「キングオブコント」。前評判を覆し、当時まだテレビの露出もほとんどなかったライスが優勝。しかし、お笑い好きにとって、その結果は意外でもなんでもなかった。シュールかつ毒の効いた世界観は、一度見たらクセになる。地味なんじゃない、ノームコア。キャラ全盛の時代に、控えめ都会派の彼らは、果たしてどう生き残っていくのか――。

***

――「キングオブコント2016」優勝後、環境は変わりましたか?

関町 仕事も今までとは全然違う量になりましたし、早く起きる仕事っていうことがそもそもなかったんですよ。

田所 5時、6時起きのね。

関町 朝一の空港とかにいると、仕事してます感あるよね。

田所 ちょっと売れてる気分になる。

――地方の営業も増えて。

田所 増えましたね。でも、だいたい日帰りなんですよ。

関町 この前、北海道に行ったんですけど、普通にとんかつ弁当でしたからね。ぜんぜん楽しめてない。

田所 でもありがたいのは、「キングオブコント」優勝後、お客さんの反応が全然違うっていうことですね。

関町 今まで営業行っても、有名な芸人さんの付き添い的な感じだったから。

田所 もしくは若手セット。

関町 それが最初に「みんな、拍手してくれぃ!」って「キングオブコント」のときのネタで言ったりすると、スゲェ笑ってくれて。

――うれしいですね。

田所 やっぱり影響力はすごいと思う。子どもに「握手してください!」とか、今まで言われたことなかったもんな~。

――ずっと「キングオブコント」を目標にしてきて、いざ優勝を果たしてしまうと、次に何を目指すのか、ちょっと宙ぶらりんになったりしませんか?

田所 そうなんですよね……。

関町 僕ら、ずっと「キングオブコント」に向けて単独ライブをやってきて、そろそろ結果出さないと……っていうときに、一旦単独ライブをやめたんですよ。

田所 それまでは賞レースに向けたネタづくりをしてたんで、4分の間に笑いどころも多くして、設定もわかりやすくして……みたいな。これからは変な話、自由にネタが作れるなと。確かに目標はなくなった感じしますけど、やることは増えた気がします。

関町 単独ライブを定期的にやっていた頃は、特に「キングオブコント」の結果が悪かった(笑)。もう、賞レースに向かないネタばっかりだったから。

田所 そういうネタが、お互い好きだからね。でも、ちょっと我慢しようと。

関町 「キングオブコント」の決勝に出て、いろんな人に見にきてもらえる状態になったら、また単独やろうって決めて……5年かかっちゃった(笑)。

田所 正直、2年くらいかなぁとは思ってた(笑)。

――でも、5年で結果を出したのは、本当にすごいことだと思います。

関町 本当、それまで惜しくもなんともなかったんで。

田所 みんな「あと一歩で決勝だった」みたいな感じなのに、僕らだけまったくでしたから。2015年も、結構序盤で落ちてるし(笑)。

関町 普段漫才しかやってないコンビのほうが成績良かったり。

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