絶対に言うなよ! 新生活にオススメ!?『話すと100%空気が悪くなる! 言ってはいけないゲス知識200』
#本
毎年この季節になると、入学、入社、異動などと環境がガラリと変わる方も多いのではないだろうか。入学式や花見など、4月は何かと華やかな印象が強い。
しかし、4月は総じて面倒臭いものだ。なぜならば、4月は“ポジション取り”の月だからである。新たな出会いというポジティブな言葉に惑わされてはいけない。4月というのは「組織の中でどのようなポジションに就きたいか」「他人からどんな人間だと思われたいか」という熾烈なアピール合戦の月なのである。
『話すと100%空気が悪くなる! 言ってはいけないゲス知識200』(宝島社)は、そんな大事な4月に交わす会話では絶対に披露すべきではない“暗黒豆知識”を、約400ページにわたって紹介。新生活には、全くもって必要のない一冊である。4月には、この本で得た知識を披露してはいけない。この本で紹介されている話題以外をすべきである。そう、この本に載っているような話はしてはいけないという、ある種の反面教師としての利用価値がバツグンな本なのである。失敗例から成功を学び取っていこうという図式だ。
では、本書の中からいくつか豆知識を抜粋してみよう。昼休みを、机に突っ伏して寝たフリをして過ごすハメにならないようにしっかりと学び取っていただこう。
「硫化水素で自殺すると、死体は綺麗な緑色になる」。自殺というナイーブな話題であるにもかかわらず、「緑色」という微妙な面白要素が組み込まれているのが、この豆知識のタチが悪いところだ。こんな話をされても、笑っていいのかどうかの判断に困る。以前、リストカットの常習者の女友達に「リストカット跡を棒でこすると、(民族打楽器の)ギロみたいな音がするんだよ〜」というギャグを言われたことがあるが、そのときと同じ気持ちになる。
気を使って「へ〜、そうなんだ……」くらいのことは言ってもらえるだろうが、「ケロロ軍曹みたいだね!」とか「『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』(フジテレビ系)のナンチャンを探せのコーナーで、キャベツ畑に隠れていたとき、そんな色だったよ!」とは言ってもらえないだろう。
「ブルドッグの後頭部を叩くと目が飛び出る」。まず、大前提として、ブルドッグの後頭部は叩いてはいけないはずだ。相手が愛犬家だった場合、もうこの時点でアウトなのは間違いないし、目玉が飛び出るときたもんだから、ひんしゅくを買うことは必至。「濡れた布で眼球を覆い、押し戻さないと元に戻らない」という補足情報まで提供しようものなら、あなたは犯罪者予備軍であるかのような扱いを受けるだろう。
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