老人を木に縛って焼き殺し、5歳女児の喉をナイフで切り裂く──ミャンマー政府軍「ロヒンギャ虐殺」の現実
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
文春は、百条委員会に石原元都知事、浜渦元副知事を呼んだが、なんのことはない、記憶にない、忘れた、挙句には恫喝までされるという体たらくであったことを「おバカ都議」と揶揄している。当選6回のベテラン古賀俊昭都議のこの言葉が、すべてを物語っている。
「(追及が)緩いと言いますが、別に百条委は追及する場ではない。私たちは今まで豊洲移転の予算に賛成してきたが、その判断が間違っていなかったというのが、証人喚問を通して明らかになれば良いと思います」
百条委は追及する場ではなかったというのだ。証人が誰でもよかったのだ。「豊洲移転は正しい」ということを証明しようとしたというのだから、豊洲移転の経緯の真相など明らかになりっこなかったのである。時間の無駄だった。
さて、文春で今売り出しのジャーナリスト・山口敬之のレポートで、トランプが「金正恩の斬首作戦」を計画しているというのである。
在韓米軍が中心となって北朝鮮有事の際のシミュレーションをいくつかつくっているという。その中には「5015」というのがあるそうだが、トランプが実行しようとしているのは、それよりもより過激な作戦だそうだ。
「特殊部隊がターゲットの居場所に突入してターゲットを殺害し、DNAなどを使って本人確認をする暗殺方法を言う。ミサイル攻撃など手っ取り早い殺害方法をとらないのは、ターゲットが死亡したという事実を客観的に確認して内外に公表することが重要だからである」(山口)
そして金正恩に代えて金正男を据える予定だった。しかしそれを察知した北朝鮮は、正男を暗殺することで、アメリカの目論見を潰したのかもしれない。こうしたスパイ物語はおもしろい。世界で唯一といってもいいほどの独裁国家の北朝鮮のドンを、CIAの秘密工作員が潜入して寝首を掻く。
だが、こうした計画が実行に移される可能性は低いと、私は考える。なぜなら、我々が知るかぎり北朝鮮内の情報は極めて少ない。仮に金正恩を斬首したとしても、第2、第3の金正恩が生まれ、核をアメリカ、韓国、日本へ使う可能性が極めて高い。韓国は陸続き、日本は至近距離である。もし北朝鮮が本当に核開発に成功していて、それを搭載したミサイルを撃つ能力を持っていたとするならば、アジアは火だるまになる。
そんな危険なことをトランプがやろうとしていれば、安倍は死ぬ気で止めなくてはいけないはずである。オサマ・ビン・ラディン暗殺とは難易度が違い過ぎる。それにオバマケアさえ破棄できないトランプの現状では、それほどの重大事を周囲に納得させることは、トランプには無理であろう。
圧力と対話。北風と太陽政策しか北朝鮮にはないのだ。金正恩暗殺などすれば、火薬庫が爆発して大惨事になる。トランプもそこまでバカではないと、私は思いたい。同じ文春に、3人の息子たちをみな東大へ入れた佐藤亮子が、3月10日に、娘も東大に合格させたという記事がある。
彼女のユニークなのは、子どもたちの教育は100%母親の責任だとして、父親には一切手を出させないというところだろう。3回間違えた問題は壁や天井に貼っておく。手製の暗記ノートを作り、食事する子どもたちの横でページを繰って覚えさせるなどは、珍しいやり方ではない。
だが、男の子の勉強は短期決戦型でいいが、娘は体力的に難しいため、中1から塾に通わせ、6年かけてコツコツと勉強させる方法を取ったそうだ。髪をドライヤーで乾かす間も、母親がドライヤーを持ち、娘に国語の問題集を解かせていたという。要は、母親が子どもたちの勉強に主導的に関与し、子どもたちもそれに従順に従うということができれば、なんとかなるというのだろうが、これがきっと、やってみると難しいのではないだろうか。私の乏しい経験からだが、思春期の子どもはなかなか手ごわい。腸内フローラを整えるために、毎日ヤクルトを1本とヨーグルトを食べさせた。各予備校が実施する東大模試の過去問をひたすら解かせたそうだ。
私が興味あるのは、こうして母親主導で東大に入った子どもたちが、社会に出てからどう生きていくかだ。親離れするのか。反発するのか、これからも母親べったりで生きていくのか。ぜひ10年後に、そのことを詳しく書いてもらいたいと思う。
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