老人を木に縛って焼き殺し、5歳女児の喉をナイフで切り裂く──ミャンマー政府軍「ロヒンギャ虐殺」の現実
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
そのついでにいえば、ポストの「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」という記事にも「喝!」である。「原発の利点をどう考えるか」「安全性を追求しているのは原発の現場だけではない」「柏崎刈羽原発でも美浜原子力緊急事態支援センターでも、安全対策の取り組みは新たなステージへ踏み出している」「原発停止に伴う火力発電燃料の輸入増加が日本経済の足枷となっていることもまた、日本人が直視しなければならない現実である」
まるで東京電力が作成したパンフレットのようである。私のところへ送られてくる「Enelog」という電気事業連合会が出している小雑誌がある。
今月は特別号で「福島第一原子力発電所と地域の『いま』をお知らせします」とある。そこには「現在は各号機とも安定冷却を続けています」「放射線量の低減と労働環境の改善」「原子力の安全性向上に向けた取り組み」「緊急事態への対応能力の向上」「経営トップによるリスクガバナンスの強化」などと、私たちは一生懸命やっていますからご安心くださいという、電力側に都合の良いいい分が載っている。
これは電事連が出しているから致し方ないが、ポストの記事も受け取りようによっては電事連が金を出しているペイドパブ(記事広告)と受け取られかねないのではないか。もちろんPRとは入っていない。いまだに福島第一原発事故は収束してはいないのだ。放射能の除染も道半ばである。今日本人が考えなければいけないのは、「被災リスクに正対する姿勢」ではなく、どうしたら原発をなくし、それに代わるエネルギーを生み出すために何をしなければいけないのかということに「正対」することだと思う。
桜田のグラビアといい、この記事といい、今週のポストには首を傾げざるを得ない。
まずはフライデーから1本。私には、さっぱりわからないアレク(34)という男が妻・川崎希(29)を裏切る「不倫カーセックス」をしていたというお話。
アレクなる人物、元モデルで、元AKB48の川崎と13年に結婚したそうだ。当初は「格差婚」といわれていたが、バラエティで「外車や豪邸を妻に買わせておいて浮気しまくるゲス&ヒモキャラ」でブレイクしたそうだ。妻が不妊治療しているにもかかわらず、ファンの女を車に連れ込み、セックスしていたというのだ。こんなばかばかしい男を張りこまなきゃならないフライデーに同情する。
川崎は亭主の浮気がばれるたび、「ニンジンを尻に刺す」「自分の小便を飲む」などのペナルティを科すことで許してきたそうだが、今度は、そうしたシーンを撮らせてもらったらどうか。
小池都知事が都議選に候補者を多数擁立して、意のままに動く多数派を作ろうと画策していることはよく知られている。ポストは、その候補者リストを入手したと特集しているが、263人というのは、いくらなんでも多すぎるだろう。この中から70人程度が選ばれるとポストは見ているようだが、メンツはバラエティに富んではいるが、政治家としては未知数である。
例えば、スピリチュアルカウンセラーで国民的美魔女コンテストのファイナリスト。グラフィックデザイナー。元キャビンアテンダント。80年代に流行したファッションブランドの創業者などで、その中でも目玉候補が東京MXテレビの元看板アナの天野ひかり、IQ145以上を売り物にする秀才タレントの利咲、美人歯科医の照山裕子、マンガ雑誌「ヤングマガジン」などのグラビアを飾った穴繁あすかたちだという。
私には、なぜこの人たちが都議選の「目玉」なのか全くわからない。あるネットメディアが行った支持率では、小池への支持が都内全域で平均85.3%となったという。
これまた安倍自民と同じように、対抗軸がないからという理由が一番多いのではないか。ようやく小池都知事は「豊洲移転問題を都議選の争点にはしない」と言いだしたが、当然である。何度も言うが、豊洲移転問題に結論を出して、そのことの是非も都議選で問うというのが真っ当な考え方であろう。
その結論の出し方によっては、支持率が急降下することも十分考えられる。それは盤石だと見えていた安倍政権が、籠池疑惑で揺らいでいるのを見ればわかる。小池の地盤は安倍よりもっと弱い。
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