『山田孝之のカンヌ映画祭』最終話 映画『映画 山田孝之3D』に至る崩壊と再生と、それから芦田愛菜と……
2017/03/27 20:00
#ドラマ #テレビ東京 #芦田愛菜 #山田孝之 #どらまっ子AKIちゃん #どらまっ子 #山田孝之のカンヌ映画祭
山田は、父親が鹿児島市内で経営するダイニングバーを訪れる。ビールで乾杯。山田は更地の写真を父親に見せながら「すごい、いいとこだな、と思った」と言う。
父親が、山田の机は持ち出していたという。その引き出しから出てきたのは、卒業アルバムや卒業文集。「みんなの夢」というページには「カバディーの選手 山田孝之」とあった。
「ずっとふざけてんな、俺」
通知表に並ぶのは「1」と「2」ばかり。遅刻は中3の2学期だけで41日を数えている。
「中学のアルバムはないんだよなぁ」
中学時代にスカウトされた山田は、卒業を前に上京している。
翌日、山田は父親を釣りに誘った。ほんの1週間前まで、山下敦弘を言葉の限り罵倒したり、芦田愛菜に刺すような視線で糾弾されたり、全身全霊で映画の現場に身を捧げていた姿は、そこにはない。桜島をバックに並ぶ親子は、ごく普通の地元住人に見える。
「生まれたときのこととか、覚えてる?」
ダイニングバーに場所を移し、山田は父に話を聞くことにした。どこにでもある、ひとりの子どもの出生エピソードが語られる。
山田はこのとき、父親が30年にわたって小説を書いては、新人賞に応募していたことを初めて知る。
「実験的な生き方が好きだったんだろうね」
そう振り返る父親に、「破滅的な感じの?」と山田が問いかける。
「まあ、実験がうまくいけば破滅にはいかないんだけど」
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
04:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由