「週刊文春はスクープを忘れたか」元・名物編集長が“いただけない”週刊誌に喝!
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
安倍夫人の昭恵が公人か私人かが話題になっているが、新潮で文科省の関係者が声をひそめてこう語っている。「詳細はお伝えしかねますが、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで、昭恵さんから省内にご相談をいただいたことがあるのは確かです」
そのほかにも安倍家と遠縁の若者がやっている「リビジョン」という一般社団法人に便宜供与したり、彼女の活動の多くは「安倍夫人」という肩書をフルに利用してである。これが公人でなくて私人だとは笑わせる。アサヒ芸能は昭恵が安倍の「アッキーレス腱」になるというが、そうかもしれない。
森友学園問題は籠池理事長が辞任しても収まりそうにない。籠池と親しかったのは安倍首相夫妻だけではない。稲田防衛大臣は、自分がこの学園の顧問弁護士をしていたにもかかわらず、知らぬ存ぜぬという虚偽答弁を繰り返し、動かぬ証拠を示されると謝ったが、それで済む話ではない。弁護士資格をはく奪されても致し方ないと思う。とっとと辞任したほうがいい。
23日には籠池が国会で証人喚問されるようだが、森友学園問題が安倍首相の致命傷になるという見方も出てきている。それは籠池泰典理事長のこの爆弾発言である。「安倍晋三首相から昭恵さんを通じて100万円もらった」と取材陣の前で明言したのだ。
だが、籠池という男は二癖も三癖もある。深読みすれば、この安倍首相を貶めるような発言の裏には、彼なりの深謀遠慮があるはずだ。慌てた安倍が、籠池にこれ以上オレのことはいうな、その代わりと何らかの取引を持ち掛けてくる、そう読んでいるのではないか。籠池はテレビメディアを巧みに使って、安倍にメッセージを送っているのだ。現代が書いていたように安倍のお友達たちはレベルが低い。それは「類は友を呼ぶ」からだろう。
新潮の「森友学園の魑魅魍魎」はタイトル倒れ。だが、ここでも触れているように、安倍の親友がやっている加計学園問題は、森友学園問題より何倍もスケールが大きい。田中角栄と小佐野賢二のように、安倍の致命傷になる可能性はある。メディアがこの闇をどのように切り裂くか、見ものではある。
今月のサイゾー4月号に、新聞記者らが森友学園問題などを語っている匿名座談会がある。森友学園問題をスクープしたのは朝日新聞だが、他のメディアの反応が鈍かった。その理由を、こう語っている。
「この問題、当初は大阪の社会部マターでしたから。全国紙は北海道、東京、中部、大阪、西部の5本社体制を取っていて、それぞれに独自の紙面を作っている。東京発のニュースは他本社でもわりと取り上げられるけど、ローカル発のネタは本社では扱われにくい。今回の問題も、国会で取り上げられて『政治部』マターになってからやっと、全国的な問題としてヒートアップしましたよね」
まだ新聞は、こんな時代遅れなことをやっているのだ。こんな狭い日本で、大阪が、西部がと、100年も昔のようなことをやっていたのでは、読者が離れていくのは致し方あるまい。
それと、今のテレビのワイドショーやニュースショーに出てくる「政治評論家」というどうしようもない輩を何とかしたらどうか。安倍と森友学園問題について、司会から振られると、あんなことで安倍政権はびくともしませんよみたいな、安倍擁護発言をする老いた新聞記者や、なんとか編集委員というバカを見ると、すぐチャンネルを変えるのだが、そっちでも同じようなバカが出ているので、テレビを消してしまう。
安倍政権を森友か加計スキャンダルで倒せなければ、メディアにもはや明日はない。しっかりしてくれよ!
サイゾーでは、経産省が全執務室を施錠して記者を閉め出す制度を突然始めたが、それに対して経済同友会の小林喜光代表幹事が、「私の感覚では、経産省が最も意図的に情報をリークしてきた実績がある」と皮肉っていたという発言を紹介しているが、メディアはなぜそういうことをはっきり言わないのだろう。それとも、これからも裏取り取材はしませんから、もっとリークをお願いしますよと揉み手をして土下座でもしているのだろうか。
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