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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『関ジャム』はなぜ面白い?
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第146回

関ジャニだからできた? 『関ジャム』という、マニアックでポップな音楽番組

 いみじくも聴いていたゲストが「こんなに深いものが詰まっているとは、全然思っていなかった」と感心し、「これから笑えなくなりそう」と言った。

 これは、よく言われることだ。裏側のこだわりなどを知ることで、鑑賞の邪魔になってしまうという意見だ。

 もちろん、そういう側面がないとは言わないが、逆にそうした緻密なこだわりを知れば知るほど、よりくだらなさが増して笑えるという面もあるのではないだろうか? 通常の音楽もそうだ。それを知ることによって、聴きどころが増えていく。知らないことを知るというのは、最高のエンタテインメントでもあるのだ。

 今、テレビはどこかで聞いたような情報であふれている。それは、マニアックな知識など、視聴者は求めていないと思われてしまっているからだろう。けれど、本当に知りたいのは、当然ながらそれまで知らないことだ。

 確かに、マニアックなだけだと、閉塞的なものになってしまう。けれど、『関ジャム』の強みは、関ジャニがホストをしていることだ。

 音楽にあまり詳しくない人の視線も、プレイヤーとしての視点もある。さらにバラエティの経験も豊富。テンポの良いやりとりで、番組を軽やかにしている。それは、まさにジャムセッションのようだ。

 つまり、マニアックな知識を、関ジャニを通すことでポップな形に変換している。

『関ジャム』は、関ジャニだからこそできる、唯一無二の音楽番組なのだ。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/

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最終更新:2019/11/28 19:45
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