現場で国会議員を一喝! “ケンカ最強”故・渡瀬恒彦さんの知られざる武勇伝
#映画 #暴力団
人気俳優の渡瀬恒彦さんが3月14日、胆のうがんによる多臓器不全のため、都内の病院で死去した。72歳だった。4月スタートのテレビ朝日系ドラマ『警視庁捜査一課9係』に出演予定だったが、所属事務所の発表では、2月中ごろ左肺に気胸を発症し、入院治療していたという。
「2015年の秋に、胆のうがんで闘病中であることを告白しましたが、ドラマの撮影現場で、闘病の話は一切しなかったそうです。撮影の合間に、病院に通っているほどだったのに……」とは、渡瀬を長く取材してきたベテラン芸能リポーターの話。
過去、車が横転するシーンでもスタントマンに頼らず自分で演じきったなど、武勇伝は数知れず。弱さを見せない“男の中の男”として知られていた。
渡瀬さんが過去に主演した映画の撮影スタッフからは「一度も公になっていない話が、ひとつある」と、封印された武勇伝が明かされた。
「今から十数年前、渡瀬さんが主演のヤクザ映画に、自民党の議員が俳優でもないのにチョイ役で名を連ねていて、現場でかなり大きな顔をしていたんです。渡瀬さんより少し年下のくせに、現場ではまるで対等な立場のように振る舞っていました。この議員は、作品の主人公のモデルで大口出資者でもある元暴力団関係者とかなり親しかったので、大威張りだったんです。監督や演出家を首相官邸に連れて行き、当時首相だった小泉純一郎氏にも引き合わせ、そのことも自慢げに話していました。すると撮影中、渡瀬さんが議員のヘタクソな演技に強烈なダメ出しをして、何度もやり直しをさせたんです。大した役じゃないからNGを出す必要もなかったんですが、きっと渡瀬さんがスタッフのイライラを解消してくれたんでしょうね。でも、議員は逆ギレして『俺が降りたら、映画は撮れないんだぞ!』と大騒ぎ。すると、渡瀬さんは『揉めるなら俺が全部費用を持つから、出ていけ』と一喝したんです。結局、騒ぎを耳にした周囲の関係者によって、その場は収められましたが、渡瀬さんの振る舞いに感激した人は、たくさんいました」(同)
その後、議員は汚職事件で逮捕され辞職、実刑判決を受けて刑務所に入っている。
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