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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > AV業界から“本番”が消える日

当局の締め付け強化、多彩な罪状での摘発……「崩壊前夜」AV業界から“本番”が消える日

 AV作品は審査団体によって中身の審査を受けているが、厳密には本番行為はアウトとされるところ黙認状態だ。その審査団体は最近になり、外部から「本番の性交渉をさせないように」という提案を受け、協議に入っているという話だ。このまま進むと、確かに法改正でAVの在り方を変える法律が出てきそうな気配はある。

「業界側の反発はかなりのものらしく、表にされていませんが、実際にそういう話があるのは聞いています。法律を厳格に適用されたら審査団体は基準を変えるしかなく、そうなればAV界から本番は消えますよ」(同)

 仮に「本番禁止」になったらどうなるのか。制作会社の社員は「本番で撮った既出作品はすべて販売できなくなるので大変なことになる」という。

「そこを例外としても、疑似セックスになれば演技力のない出演者は仕事がなくなりますし、セールスも落ちるので、業界にいる全員が収入減を覚悟しなければなりません。そして、最大の問題がもうひとつあります。間違いなく、闇撮影した海外の無修正ものが売れることになるでしょう。あるメーカーの社長も『最悪の場合、法律の緩い国に拠点を移して現地で撮影してネット配信する事業に変える』と断言していましたから、いわゆるウラビデオが全盛になるんです。そうなると収益は海外に出てしまうので、AV業界の税収を失うことにもなるんです」

 もし本番禁止のXデーがあるとしたらいつか。

「こればかりは誰もわかりません。AV規制推進派や警察、各省庁らの熱意によるでしょう。来年かもしれないし、10年後かもしれません。いずれにせよ、その可能性があるのは確かです」

 一方で、こういう規制は「結局、天下り先の確保と警察利権が広まるだけ」なんていう声もあるのだが……。
(文=高山登/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/03/10 18:57
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