「ゴミみたいな自分でも、生きてていいの?」【清水愛】アイドル声優と“人妻”プロレスラー、その数奇な現在進行形
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
清水 DDTプロレスリングさんが経営するエビスコ酒場に友達が連れていってくれたんですけど、お肉料理に「なんだこりゃ!?!? 美味しい!!!!」って衝撃を受けて、めっちゃくちゃ通うようになったんです。お手洗いに入ると興業のポスターが貼ってあるので、「こんなに通ってるのに試合を見たことがないのもアレだな」って、店員のレスラーさんからチケットを買って観に行ったんです。で、観たらハマってしまって、DDTさんの関連グループの興業も、観られる限りは全部観て、そのまま沼にズブズブと……(笑)。
――肉料理で餌付けされてズブズブに……!
清水 そうですね、胃袋つかまれちゃいました。お肉美味しかった。それに、プロレスは人生の縮図なんですよ。もう立ち直れないくらい打ちのめされても、目は相手を睨みつけて反撃のチャンスをうかがって、そこから流れが急変したりするんですよ。だから、負けることが終わりじゃなくて、諦めて辞めたときが本当の終わりなんです。負けてもまだ次があります。もちろん、次がないような取り返しのつかない失敗もあると思いますけど……もう、死ぬこと以外はかすり傷だと思って。
――死ぬこと以外はかすり傷!! イケてる!!! とはいえ、怪我はしますよね?
清水 怪我の基準がおかしくなっちゃってるんです。痣は当然できるし、捻挫もたまにするんですけど、「折れてはいないから怪我してないです」って感じです。先輩方はもっとすごくて、試合中に「なんか痛いな」って思いながら続けて、しばらくして病院行ったら「ここ折れてたけど、もうくっついてるね」みたいな人が多いんですよ。アドレナリンが出ちゃうんですよねぇ。
――アドレナリンだけの問題じゃないような気が……レスラーの自己治癒力はどうなってるんでしょうか。清水さんは、プロレスをしていて「私って強い、センスあるな」って感じることはありますか?
清水 「ほんっとにダメだなぁ」って思います……。「この人は本当に素晴らしいな」って人は何人もいるんですけど、私は……。
――それでも、続けようと思うのはなぜ?
清水 楽しいからですかね。体を動かす機会は大人になってから全然なかったので、気分転換になりますよ。
――そんな、OLがヨガやるみたいな!
清水 でも本当にそうですよ。一番初めは、倒立前転すらグニャ~っとなってたんですよ。自分の腕が、自分の全体重を支えきれるような筋力を維持してなかったんですよね。高校のときの体育ではできてたのに、そこからもう20年近く経っているので、もう体がそれどころじゃないんです。それが、練習を続けていくことによって活性化して、汗をたくさんかくことによって汚れも出て、肌も綺麗になって……。
――プロレスにデトックス効果が!
清水 間違いなく、あります!
――しかしながら、30歳を越えてからのプロレスデビューでしたが、女子プロの三禁(酒、煙草、男の禁止)はかなり厳しいのででは?
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