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宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.46

「ゴミみたいな自分でも、生きてていいの?」【清水愛】アイドル声優と“人妻”プロレスラー、その数奇な現在進行形

「ゴミみたいな自分でも、生きてていいの?」【清水愛】アイドル声優と人妻プロレスラー、その数奇な現在進行形の画像3

清水 メディアミックスという概念がまだまだ浸透していなかった頃なので、「アフレコが一番大事なお仕事で、イベントや撮影なんて二の次」っていう昔ながらの考え方がみなさんの中に根付いてたんでしょうね……。でも、私たちは、このアニメを見たり買ったりしてくれるお客さんに喜んでもらうことも大事だし、そうしないと作品も成り立たないとも思っていて……。そうしてまた「努力もせずにニコニコしてれば仕事が来るんでしょ?」と思われて……理不尽でしょう? そういう情報の錯綜が相当なストレスで、アイドルっていう言葉が大嫌いになっちゃったんですよ。もう本末転倒なんです。声でお芝居するのが大好きなのに、そのために頑張っても頑張っても「芝居やる気ないんだろ?」って頭ごなしに決めつけられて、“アイドル声優”ってレッテルを貼られることに、ものすごい嫌悪感とストレスを感じてました。

――壮絶ですね……!

清水 それから10年経って、アイドル声優全盛期になって、友達が出ている『アイドルマスター』のライブを観に行ったんです。そのとき、そのステージがあまりにキラキラしていて、笑顔で歌って踊ってくれて、MCも面白くて、本当にただ楽しくてキラキラした空間で、「アイドルって、すごいお仕事なんだな、夢を与えてくれる!」って感動したんです。それで、昔“アイドル声優”って言われるのが嫌だったことを思い出して、「私ももっと楽しめる環境だったら良かったのにな」って、しみじみしました。昔の私が可哀想(笑)。やっぱり産まれる時代を間違ったんです。

――本当に可哀想! しかしながら、清水さんが足場をならしておいてくれたおかげで、今の子たちが笑顔で活動できるのかもしれませんよ。

清水 みんながやりやすくなったなら、うれしいですねぇ。

――時代の先をいっているので、これから数年後にはプロレスデビューする声優が頻発する時期が来るかもしれません……。

清水 あはは、来ますかね(笑)!

――声優軍を作りましょう! プロレスといえば、清水さんのプロレスデビューは2013年なので、今年でもう4年めですね。「最低でも何年は続けよう」とかは決めてたんですか?

清水 何にも考えてませんでした(キッパリ)。

――お、おお! プロレスを始めたのも、たまたまプロレスの興業に呼ばれて「じゃあリングデビューもしたい」って流れでリングに立ったんですよね。話題作りとか、記念に一試合だけじゃなく、そのままレスラーを続けているって、すごいことですよ。

清水 そうですねぇ。本当に何も考えずに生きているので……あ、考えなくていいことは死ぬほど考えちゃうんですけど、考えなきゃいけないことは全然考えてないんです。それでもこの年齢まで生きてこられるんだから日本は平和だなぁ。

――プロレスにハマッたきっかけは何だったんですか?

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