出版界に大旋風! 『夫のちんぽが入らない』こだまが語る、夫とネットと大喜利と
#本 #インタビュー
◆書籍化自体が“壮大な大喜利”
――でも、「週刊SPA!」のインタビューで松尾スズキさんがおっしゃってましたけど、こだまさん、フェイクの入れ方が微妙だと……。
こだま 創作っていう、イチから作ることに慣れてないんです。自分の原体験を基にしなきゃ書けないので、ほぼありのまま。松尾さんに「ちょっとしかズラしてないんじゃないか」って指摘されてハッとしました。
――誠実なんだと思います。ひとつ大きなウソが出てくると、そこに引っ張られちゃう。
こだま 大きく変えたら全然詳しくも書けないですし、かなり外れたものになっちゃったと思います。ただこの本は、美談ではなくて、情けない人間の話として読んでもらえるのが一番ありがたいかなぁ。私のやっていることの中には悪いこともありますし。それをいいように捉えられてしまうのはちょっと……。
――でも、アレですよね。同人誌時代からのお知り合いの、この作品を純粋に面白がっていた人にとっては最高のオチですよね。ただウケたいだけの同人誌が、本になり、13万部売れて、ちょっと感動するみたいな話にもなって……。
こだま で、本人だけがビクビクしてる(笑)。
――すべてが大喜利のような。
こだま 周りの人が一番喜んでますね。
――もしも、もしも、旦那さんにバレたらどうしますか?
こだま 夫次第ですね。「もうこんなもんやめろ」って言われたら、反省の意味も込めてやめるかな……でも、名前だけ変えて、また書いてそうな気もする……。
高石……こだまさん、絶対やめられないと思う。
こだま そう。怖いけど、それを超えるくらい、書いていて楽しいし。
――また「こだま」から、そんな離れてないペンネームつけて(笑)。
高石 間違いなく、ひらがな3文字でしょうね。ヘタしたら「こまだ」。
――ひらがな三文字の作者の面白い作品見つけたら、「あぁ」って思います。
こだま みんな素知らぬふりして、「こだま出直したのか」と迎えてくれたらいいなと思います。
(取材・文=西澤千央)
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