『山田孝之のカンヌ映画祭』第7話 “カンヌの申し子”河瀬直美監督との撮影で山田孝之が超覚醒!?
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羽が生えた男は山田いわく「父親の亡霊」らしい。これに基づいて撮るのか聞こうとするや否や、
「羽をつけるってことではないです」
「羽は生えないですよ、亡霊とはいえ」
思わず「ちょっと待って難しいな」「これ長尾さん勝手に描いてるよ絶対」と、本音が漏れる山下。
誰もがわからなかった、虎の意味を、「(違う絵の背景の)黄色と黒がつながってるんですかね?」と見定める芦田。
大人たちが「あーーーなるほどーーー」と思わず息を吐き出す。この日の芦田は完全に渡り合っている。
ここで耐えきれず、「これで、映画を作るのは無理だって山田くん」と山下。
「なんで無理なんですか?」
「スタッフみんなバラバラになるじゃんイメージ」
脚本だって台詞だって行動だって人によってイメージが違うのを話し合って答えを出してくのは同じだとと返す山田。
「台詞はその場に行けば出ます」
不安が拭いきれない山下は、いつになく粘る。
「河瀬さんの現場にもまだ、プロットはあったじゃない?」これが火に油を注ぐ。
「山下さんの現場ですよここは? なんで河瀬さんの現場の話してるんですか?」
おそらく「こういうときだけ……」と言いたかったであろう山下。ずっと険しい顔だ。
台詞がないことなどで現場のスタッフが混乱すると説くが、山田は耳を貸さない。覚醒しているから。
さりげなく「どういう演出をしていいかわからない」と究極のカードを切るも、「来世(芦田の役名)導けばいいんですよ!」と無下に切り捨てられ、「ああ、そうか……」と尻尾を丸めるしかない山下。
「何が不安ですか? 何ができないかもなって思っちゃいます?」と一見、歩み寄っているように見えて、恫喝しているかのような山田。今までで一番焦っているように見える。河瀬との出会いが彼を突き動かしているのか。
無言になるしかない空気の中、「大丈夫っすね? やるんですよ? やる」と強めに念を押し、一人事務所を出て行く山田。純粋に脅迫に見えた。
山田が出て行ってすぐ、なんとか動き出そうとするスタッフを制し、山下が言った。
「これぶっちゃけ、どう思う?」
ここで次週予告。終わり際の見事な切り方も、この番組の見どころだ。
「第8話 山田孝之 キャスティングをする」
演技指導を受ける芦田の映像などのあと、テラスで芦田のためにかき氷を削ってあげる山田。空気圧がすごすぎて肺が膨らみそうなほど、のどかな風景に救われた気持ちになる。
次回はいよいよ「神回」とウワサされる8話だ。今回が十二分にショッキングなだけに想像するのも「しんど」なほどだ。次週を待ちたい。
(文=柿田太郎)
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