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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ナイツ塙の“相撲愛”に再注目
熱血!スポーツ野郎

『アメトーーク!』は物足りなかった!? 相撲ブームの今こそ再注目したい、ナイツ塙の相撲愛

 年末放送のNHK特番『大相撲この一年』では、北の富士、舞の海と並んで角界の1年間を総まとめ。ご意見番2人に負けず劣らずの相撲知識を披露していた。また、相撲における優勝の難しさと、漫才の賞レースで勝つことの難しさについて問われた際には「優勝候補といわれると、自分をよく見せようと思っちゃって、そうじゃないリラックスしているコンビに優勝をかっさらわれるとかありますね。ただ、優勝したいという気迫もないと優勝できない」とコメント。さすがの分析力だった。

 ついでに言うと、BS・CSの優れた番組や企画に贈られる「衛星放送協会オリジナル番組アワード2016」のバラエティ部門最優秀賞は、塙がナレーションを担当するフジテレビONE『大相撲いぶし銀列伝』だ。

 塙が素晴らしいのは、相撲への愛情や敬意が常に感じられる点はもちろん、番組で披露する相撲話に、“かぶりネタ”が少ない点にある。

『アメトーーク!』芸人に少なからずあるのが、「違う番組でしゃべってたネタ、ここでもまた使ってるな」という場面だ。一度目は面白くても、何度も聞かされると飽きてしまうもの(もっともこれは、芸人の問題よりも、番組サイドの「あの面白い話、またお願いします」というオーダーもあったりするのだろうが)。だが、番組ごとに少しずつ視点を替え、取り組みを替え、力士を替えて相撲の魅力を語る塙を見ていると、その話芸の巧みさと、大相撲の奥深さを知ることができる。

 加えてここ最近は、バラエティやスポーツ系番組以外、つまり本業の寄席やテレビ番組で披露する漫才でも「相撲ネタ」が増えてきた印象がある。かつて、「野球はなんにでも例えられる」と語っていた塙だが、同様に、相撲や力士もなんにでも例えることができるようだ。そして、もちろん、この相撲漫才がすこぶる面白い。地方の寄席では、その土地ごとに出身力士の話題を枕に使い、場を盛り上げているという。

 新横綱・稀勢の里の誕生に沸く今、やっと来た相撲ブーム。この時流に合わせて、ナイツ塙の相撲ネタ・相撲漫才を披露する機会が、もっともっと増えてほしいと願うばかりだ。
(文=オグマナオト)

◆「熱血!スポーツ野郎」過去記事はこちらから◆

最終更新:2017/02/14 18:15
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