茨城の新星! 「M-1」決勝進出コンビ・カミナリが見せる“信頼”と“絆”のどつき漫才
#お笑い #インタビュー
ネタ作りへのこだわり
――カミナリさんの漫才は訛りとどつきがフューチャーされがちですが、実はネタが本当によくできてるなぁと。
たくみ 僕が大まかなテーマを出して、まなぶくんと相談して2人で作ってます。
まなぶ 僕が「これはいい」「これはやりたくない」って言いながら、完成させていく感じです。「これは言いたくない」とか「育ちじゃない」とか。
――育ちじゃない(笑)。
まなぶ 「そういう人間じゃない」っていうのは、言いますね。
たくみ 人の悪口言うようなやつは嫌がりますね。
まなぶ 振りでも嫌ですね。あと、ちょっと胸ぐらつかむとかもダメ。いくらそれがウケようが、ダメ!
たくみ 「じゃあ、ほかなんかあんのか!?」って言っても思いつかなくて、ケンカになる(笑)。
まなぶ たくみくん、去年頭のキレがすごかったんですよ。
たくみ 漫才にしてから、考えやすくなった。まなぶくんが間違いやすいようなことをテーマにね。
――まなぶ研究家としては、相当なキャリアをお持ちですから。
たくみ そうですね。いま言ったようなところを見極めないと、本当に全部NG出してくる(笑)。
――以前、日刊サイゾーでは永野さんもインタビューさせてもらったんですよ(参照記事)。ブレーク直後くらいに。
まなぶ 僕ら永野さん大好きで、年末年始地元に帰ると、友達と集まるじゃないですか。それで「なんか面白いことやろう」ってなると、すぐ永野さんのネタをパクってた。
たくみ まだその頃、永野さんテレビ出てなかったから。その後、ブレークして、すぐバレたけど(笑)。でも本当、道作ってくれたというか、すごい、気持ちの面の話をしてくださる方なんですね、理屈じゃなくて。「笑顔で頑張れ」とか「大きい声出せ」とか。永野さんご自身がブレークして、それが正しいということを証明してくれた。
まなぶ 自分たちが面白いと思っている人がブレークすると「僕らの面白いって思うものは間違ってない」って思えます。
たくみ サンドさんもそうですけど、永野さんも、売れてるのにずっと真面目にネタ作ってるんですよ。「ブレたくないから」って。「ネタ作らなくなると、感覚がわからなくなる。つまらなくなる」って。ホント、すごいなって思います。
――2016年は「M-1」で顔と名前を売って、さて、2017年はどんな目標を?
たくみ トーク番組に出たいです。もともと漫才師というよりは、タレントを目指していましたので。もっと内面とか仲の良さとかを知ってもらいたいです。
まなぶ あと、2人で車イジったりしたいよね。
たくみ ……それはもっと先でしょ?
――所さん的な(笑)。
たくみ でも、正直、世田谷ベースとか憧れますよ……。俺がホースで水まいてて、後輩がやってきたら「おお!」って水かけるとか。
まなぶ 俺は車の下にもぐってて、出てくるたびに様子が違ってる。「車の下七変化」。
――それ、絶対所さんやらないですよね……。
(取材・文=西澤千央)
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