トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 「東宝」の“本音”をあぶり出す!?

『山田孝之のカンヌ映画祭』第4話 理不尽な要求が「大手映画会社・東宝」の“本音”をあぶり出す!?

 めげることなく次のアポを取り付け、すぐさまソニー・インタラクティブエンタテインメントへ向かう。山田がCMを務めるPS4の会社だ。

 社風なのか、東宝・山内に比べると、浅黒く、薄っすらとあごヒゲを蓄えた、ライフセーバーのような、テニスサークルのような社員(マーケティング部チーフ・的場敬紀)が出迎える。

 映画の資金の趣旨を伝えるやいなや、ゲームに展開できそうな映画かと問われ、脊髄反射のごとく「できそうだよね?」と山田を促す山下。山田も「できると思います」と返す。この移動中に、すっかりチームワークが補強されている。

 ここでもパイロットフィルムを見せられた「資金源」は、困惑しているように見える。

「最悪ゲーム版の方だけ(自分が)出ることは不可能ではない」(山田)
「ゲームになったら面白いよね?」(山下)
「面白そうですね!」(芦田)
「ねー、そうだよね!」(山下)
「そこは(山田が)さすがだなーと思って」(山下)
「お父さんがプレステ持ってます」(芦田)

 目の前で、金目当ての糞茶番を見せつけられる的場の顔は、自慰を終えた直後のように暗い。

「もうちょっと全体の概要が見えるといいんですけど」と、またしてももっともな意見を言われるが、それには答えず、このプレゼンしている3人の映像を、後日会社の会議で公開してもらい、熱意を届けて欲しいと図々しくものたまう山下。

 途中、勝手に言っていた「具体的にゲーム化まで進んだということを含めて」というフレーズはもう、嘘だ。

 最後に「1億円よろしくお願いします」という芦田のキメフレーズまで流れるようにコンボを炸裂させ、検討してくれる運びに無理やり持ち込むも、後日あっさりと丁重なお断りの連絡をくらわされる一行。後半、ソニー的場のその顔は死んでいた。

 行き詰まったかのように思えたが、後日、出資してくれそうな者を見つけたという山田と共に、六本木に集まる一行。

 その人物のことを「なんか俺のファンで、Twitterで見つけたんですけど、割と羽振りのよさそうな」と語る山田の説明は、もはや詐欺師のカモに対するソレだ。彼のTwitterには山田の出演する映画『クローズ』を月に一回見ると書いてある。どうやら、山田は自力でこの鍵の掛かったアカウントを「見つけちゃったので」アポを取り付けたらしい。急展開だ。

 実物の山田を見るなり力なく「ほんもんだ……」とつぶやくその姿は、まさにカモ! いや、ファンだ。

12345
ページ上部へ戻る

配給映画