10年間で5頭が変死!? 獣医不足、不衛生な飼育環境……上海野生動物園はパンダの墓場か?
#中国 #パンダ #東アジアニュース
中国の旧正月にあたる春節休みで多くの中国人観光客が日本を訪れているが、人気観光スポットのひとつに挙がるのが上野動物園。特にパンダは人気で、園内では、中国語で言葉を交わす親子連れを多く目にする。
奇妙な話である。パンダはもともと中国から贈られたものであり、中国こそが本場のはず。なぜ、日本でわざわざ列に並んでパンダを見るのだろうか?
その理由について、広東省広州市在住の自営業の日本人女性(34)は、こう推測する
「中国の複数の動物園でパンダを見ましたが、成都にある繁殖研究基地以外、みんな元気がなく、ぐったりとしていることが多い。それに比べると上野動物園のパンダは生き生きしているので、中国人もわざわざ足を運ぶのではないでしょうか」
中国の動物園では、パンダの元気がないどころか、死亡事故も相次いでいる。
上海野生動物園で昨年12月26日と31日に、パンダの親子が相次いで死亡した。名前は、母親が「グオグオ」で子どもが「ホアシュン」。死因は、グオグオが急性すい炎をはじめとする多臓器不全で、ホアシュンが腸捻転による腸壊死をはじめとする多臓器不全だった。グオグオは21歳、ホアシュンは生後半年にも満たなかった。
上海野生動物園はこの事実を、1月19日になって中国版Twitter「微博」で公表した。その結果、発表が半月以上遅れたこともあって大炎上、1万2,000以上のコメントがつき、「パンダ地獄」「パンダを四川に帰せ」などの怒りの書き込みであふれた。
ネット上では「10年で5頭のパンダが死亡した」とのうわさが流れたが、同園はこれを否定。開業からの22年で、死亡したのは6頭だとしている。原因は獣医の経験不足にあると釈明しているが、「それは言い訳にすぎないのでは?」と指摘するのは上海市在住の日本人主婦(33歳)。彼女は、上海にあるもうひとつの動物園、上海動物園にパンダを見に行き、衝撃を受けたという。
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