ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第68回
TPPよりPPAP? 那珂湊名物・スケキヨか火星人似の『丸ごと一匹たこ焼き』
2017/01/24 17:00
#グルメ #珍級グルメハンター
人種差別と保護主義の奇想天外大統領がアメリカで誕生しようとしていたそのころ、筆者は茨城県の那珂湊で、奇想天外なたこ焼きを目の前に、唖然呆然としていた。
多くの鮮魚店が並ぶ那珂湊市場の通路には、見慣れたはずの一軒の屋台が。しかし、外観は見慣れていても、筆者が目にしていたのは、なんとも奇妙なたこ焼きだったのだ。
普通はブツ切りにされて鉄板のくぼみに収まるハズのタコが、なんと、丸ごと一匹づつ逆さまにダイブしているのだ! その光景はまるで、映画『犬神家の一族』のワンシーンの様。「うまそう!」よりも、「キモっ!」の方が先立ってしまう昭和生まれの筆者だった。
もちろん、「タコまるごと一匹」と言っても、たこ焼きによく使われるマダコではなく、それよりはめっちゃ小さなイイダコである。そのイイダコが、普通より一回り大きいくぼみに、スケキヨよろしく足だけ出して逆さまに収まって焼かれているのだ。どんなたこ焼きが完成するのか、ワクワクが止まらない!
果たして、出来上がった丸ごとタコ一匹入りのたこ焼きは、
「なんか、フツー……」
そう、このたこ焼きの珍級グルメ度は、出来上がったときではなく、調理の最中にすでに完結していたのだった。
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