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週刊誌スクープ大賞

殺人容疑で逮捕! 講談社エリートに何があったのか……マンガ編集は「電通をはるかに凌ぐ長時間労働」

 モーニングは編集長名で「読者の皆さまへ」という詫び文を出した。その中に一部メディアに「『進撃の巨人』の立ち上げ担当」とあるが、これは事実ではないとし、「本人が『進撃の巨人』を担当したことはなく、正確には『掲載誌の創刊スタッフ』であったことをお知らせいたします」といっている(今週発売の現代にも、現代編集部として、現役編集者が逮捕されたことを大変遺憾とし、同様に、逮捕された編集者は「担当ではない」、ご理解下さいとしている)。

 編集長が連載を担当する場合もあるが、担当者をつけるのが普通である。といって、ほぼ全権を握っている編集長が企画段階から関わり、GOサインを出さない限り作品が掲載されることはない。

 編集部も講談社も、大ドル箱のマンガにケチがつくのを恐れ、「進撃の巨人の担当者が殺人」という負のイメージを消したいのだろうが、朴容疑者がこの作品に深く関わっていたことは間違いないはずだから、姑息なことはやめたほうがいいと思う。

 小説でもノンフィクションでもマンガでも、優れた作品にはいい編集者の手が必ず入っている。朴容疑者が妻を殺したことが事実であったとすれば、人間として許せないという気持ちは、もちろん私にもある。

 だが、優秀な編集者を失ってしまったのは、講談社にとって大きな損失である。また、優れた作品を待ち望んでいる読者たちにとっても、取り返しのつかない損失であるにちがいない。

 昨年は41年ぶりに書籍の売上が雑誌を抜いた。だが、講談社をはじめ小学館や集英社は、今でもマンガの売上が屋台骨を支えている。そのマンガにもやや翳りが見えてきたところにこうした事件が起き、さらに売上が落ちることにでもなれば、大手といえども安泰ではないはずだ。

 この事件の行方を、出版社の人間たちは固唾を呑んで見守っている。

【巻末付録】

 まず現代。「新春スペシャル撮り下ろし 深田恭子」「本誌独占 本仮屋ユイカ」「航空自衛隊 31歳元隊員 篠原ゆきの 迷彩服を脱ぎ捨てた」。袋とじは「フィギュアスケーター 村主章枝『月光』」。

 ポストは「アイドル中古写真集の聖地 荒魂書店が誇る『お宝写真集』」「発掘 1974年のアグネス・ラム」。袋とじは「新藤恵美」。

 この中では、驚きがあり、意外に豊満でセクシーな「元航空自衛隊員のヌード」がイチオシ。よって今週は現代の努力がポストを上回って、現代の勝ち。
(文=元木昌彦)

最終更新:2017/01/16 21:00
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