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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 名脇役たちが仕掛ける、関係性萌え
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第143回

おっさんたちのテラスハウス『バイプレイヤーズ』が仕掛ける「関係性萌え」

byplayers.jpgテレビ東京 ドラマ24『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』

「いま、3つ事件追ってるから」
「俺も3つ」

 食卓を囲みながら、6人の男が話をしている。といっても、刑事や探偵ではない。

「この間、総理大臣やったら、ゴジラに殺されたんだよ」

 最年長・大杉漣がそう言って苦笑いした。

 これは、大杉のほか、遠藤憲一、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研という“日本映画を支える6人”の名脇役が主演として集結した『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(テレビ東京系)の一幕である。

 彼らは本人役を演じ、そのタイトル通り、シェアハウスで共同生活を送る模様を描いたコメディドラマ。監督は、映画『アズミ・ハルコは行方不明』などで知られる松居大悟らが務めている。

 彼らが共同生活を始めるきっかけとなったのは、中国の動画配信サイトから大型ドラマ『七人の侍』のオファーを受けたからだ。いかにも怪しげなオファーだが、制作費は日本円で3億円、世界的監督がメガホンを取り、主演には役所広司が決まっているという。

 しかし、出演には条件がある。それが、クランクインまでの3カ月間、役所を含む7人で共同生活をし、絆を深めるというもの。そのために、大杉の別荘で一緒に暮らすことになったのだ。

 今期の各局のドラマを見渡すと、「本人役モノ」と「共同生活モノ」が目立つ。本作や、バカリズム、オードリー若林正恭、二階堂ふみの『住住』(日本テレビ系)はその両方の要素を持っているし、「本人役モノ」はほかに山田孝之、芦田愛菜らの『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京系)が、「共同生活モノ」は、松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の『カルテット』(TBS系)がある。

 本人役モノが多いのは、ドラマの中によりリアルさが求められているという表れだろうか?

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