じゃまおくんのザオリク的マンガ読み
正体不明の老人がバシバシお悩み解決! 異色のグルメ漫画『デパ地下!』
2017/01/15 12:00
#マンガ #コミック #ザオリク的マンガ読み
「中がだめなら、外で焼けばいいんじゃ!」
まさに逆転の発想。うなぎを外で焼くって、それはもうすでにデパ地下じゃないんじゃ……というツッコミはさておき、本当にうなぎを外で焼き始めました。外でうなぎを焼いているデパートなんて、前代未聞ですね。しかし、ここからが老人のアドバイスのすごいところです。
なんと、外で焼いたうなぎを、そのまま外で売らずにデパ地下に移動させます。なるほど、うなぎの香ばしい匂いを嗅がせるだけ嗅がせておいて、デパ地下にお客さんを誘導するという、おあずけ作戦です。これはあざとい、あざとすぎる!!
次のお悩みは肉売り場から。ブランド牛である但馬牛の売れ行きが芳しくなくて困っていると、老人からのアドバイスは「音を利用せよ」というものでした。肉のジュージュー焼ける音が食欲をそそるというわけです。
ラジカセにステーキを焼く音を仕込み、人感センサーで但馬牛の売り場を人が通るたびにジュージュー。このシステムの導入の結果、但馬牛がバカ売れというわけです。
というわけで、デパ地下限定グルメマンガ『デパ地下!』 をご紹介しましたが、とにかく正体不明の美川老人がいろいろすごすぎて、ジジイ無双状態。主人公はそれに乗っかっただけの棚ぼたラッキーボーイにすぎないマンガではあるのですが、読んでいるだけで知らないうちにデパ地下のマーケティング戦略についていろいろ勉強になってしまう、すごいマンガなのです。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)
最終更新:2019/11/13 17:12
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