“文春砲”連発でも……ついに崩れた出版界の常識「雑高書低」 新年号も週刊誌に元気ナシ!?
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事 1位
「日本が頭を抱える4つの最悪シナリオ2017」(「週刊新潮」1/12号)
同・2位
「新聞・テレビが報じられない天皇陛下『安倍総理への不満』」(「週刊現代」1/14・21号)
同・3位
「生長の家・谷口雅宣総裁インタビュー」(「AERA」1/16号)
同・4位
「100年生きるのは幸せか」(「週刊現代」1/14・21号)
同・5位
「10年後に『消えている会社』『生き残っている会社』363社全実名」(「週刊現代」1/14・21号)
同・6位
「衆院選 全選挙区当落完全予測」(「週刊現代」1/14・21号)
同・7位
「電通社長も辞任! 残業を絶対悪にした『過労自殺』後始末の違和感」(「週刊新潮」1/12号)
同・8位
「さらば『SMAP』大晦日の叛逆」(「週刊新潮」1/12号)
同・9位
「富士山に“異常変動”が![MEGA地震予測2017年最新版]いよいよ首都圏に大地震襲来」(「週刊ポスト」1/13・20号)
同・10位
「『稲田朋美』防衛相のKYに『安倍総理』も開いた口が塞がらない!」(「週刊新潮」1/12号)
同・11位
「40年も兜町の風雲児だった『加藤あきら』死して『中江滋樹』の弔辞」(「週刊新潮」1/12号)
同・12位
「日経平均は史上最高値へ一直線!」(「週刊ポスト」1/13・20号)
同・13位
「現役政治家[&OB]74人が選んだ『歴代最高の宰相』は誰か」(「週刊ポスト」1/13・20号)
同・14位
「今年、世界を獲る 松山英樹新春ビッグインタビュー」(「週刊現代」1/14・21号)
同・15位
「ここまでわかった『長生きする性格』『早死にする性格』」(「週刊ポスト」1/13・20号)
同・16位
「日本人の知らない外国人の訪日人気スポットBEST10」(「週刊新潮」1/12号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
原稿を書こうと思っていたら、驚いたニュースが飛び込んできた。
妻の殺人容疑で、夫で講談社編集次長の朴鐘顕容疑者(41)を逮捕したという。事件が起きたのは2016年8月9日未明ごろ。文京区千駄木の自宅で妻の首を締めて窒息死させた疑いが持たれているというのである。
最初、朴容疑者は「妻は自殺した」といっていたが、警視庁捜査一課は、遺体の状況など違う点も多かったため、殺人の可能性があるとみて捜査していたようだ。
事の真偽はまだわからないが、講談社は、彼が社の看板雑誌「週刊少年マガジン」の副編集長で人気漫画の『進撃の巨人』にも関わってきたことで、大騒ぎのようだ。
テレビ局からも私に取材があったが、私は彼のことを全く知らない。たぶんマンガをずっとやってきたのであろう。
41歳で副編集長というのは超エリートではないようだが、『進撃の巨人』に関わったとすれば、近々編集長という声もあったのではないか。
講談社にも大麻を栽培したり、裏カジノに出入りしたことで社を辞めていった者はいるが、殺人事件だとすると、私が知る限り初めてではないか。
この情報は、明日発売の週刊文春が掴んでいて、記事にしている。そうなると、発売されて事件が明るみに出るとわかって、警察が動いたということになる。文春の情報網おそるべしということになるが、同業種の暗い話だけに、OBとしてため息をつかざるを得ない。
実は、文春でこんな話がある。先週は文春がお休み(今週の水曜日発売)だと思っていたら、朝日新聞の1月4日付に文春の広告が載ったのだ。
右には大きく「紅白スクープ合戦」。左には「『医療の常識』を疑え」とある。たしか12月28日発売号は、左が「松潤の二股愛」だったが、見渡してもどこにもない。
これは新しい号かと駅の売店やコンビニを見に行ったが置いていない。木曜日発売だからと、翌日も覗いたが、あるのは年末発売の合併号だけ。
もう一度新聞広告を眺めると、「大好評発売中!」とあるではないか。なんのことはない、合併号の広告の配列を変え、松潤を落としただけだったのだ。あわてて買うところだったが、こういうところにも「売るための工夫」が文春にはある。騙しのテクニックに引っ掛かるところだった。
というわけで今年最初のスクープ大賞は文春抜きだから、残念ながらスクープと呼べるものはない。そこで順位はつけずにおいた。
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