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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > TBSニッポン礼賛番組の演出に辟易

“ニッポン礼賛番組”TBS『メイドインJAPAN★』の下品で押しつけがましい演出に辟易

medein0108TBS系『メイドインJAPAN★日本を誇りに思えるSP』番組サイトより

 1月4日にTBS系で放送された『メイドインJAPAN★日本を誇りに思えるSP!』。番組冒頭で述べられた口上によれば「この番組は日本で暮らす外国人が、良いと思った日本製品を母国の家族に持って帰る番組」である。

 外国では手に入らない、高性能・高品質なメイドインジャパン製品を手にし、使用した外国人が「こんないいもの使ったことないよ、さすが日本製!」「うちの国のより素敵!」と賞賛することで、見ている我々「日本人」たちの気分が良くなる、というのを狙った作りだ。

 似ている番組はいくつかあるが、真っ先に浮かぶのは、テレビ東京系『和風総本家』だろう。特に、年末で第27回目となった「世界で見つけたMade in Japan」シリーズは、ほぼ同じコンセプトといえそうだ。

 遡れば、NHKの『cool japan 発掘!かっこいいニッポン』や、ひいては『プロジェクトX』などから始まった「日本を誇る」という、このカテゴリー。

 堅苦しかったこの分野を、民放バラエティ向けに手直し、丁寧に開拓して育ててきたのは、テレ東のお家芸といっていいだろう。TBSの『メイドインJAPAN』は、『和風総本家』など、この手の番組の好調を受けて生まれた番組に違いない。「世界で見つけたmade in japan」というシリーズを放送している『和風総本家』を向こうに張り、『メイドインJAPAN』という「まんま」のタイトルをつけてしまうTBSもすごいが、こうなることを予見してなのか、先に「総本家」というタイトルを付けているテレ東も、ある意味一枚上手だ。

 いわゆる「日本ってスゴイ」系の番組が増えた理由は、様々あるだろう。「長く続く閉塞感から求められているのでは」という意見、「誇るべきものは誇るべき」という意見、「今までが謙遜しすぎだから、いいではないか」という意見、「自画自賛しだした国は危ない」という意見、時の政権の影響を懸念する意見。

 正直賛否のあるジャンルだが、「分家」が勝手に生まれるくらい需要があるとジャンルともいえる。

 それはそれとして、今回放送されたTBSの『メイドインJAPAN』を見ている中で、似ているように見えて、『総本家』にはないモヤモヤした違和感を覚えた。

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