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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 多摩川の河原で「七草クエスト」

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ……多摩川の河原で「新春・七草クエスト」

 続いては、なかなか見つからないのでは、との前評判だったゴギョウことハハコグサ。黄色いポンポンみたいな花が咲いていれば探しやすいのだが、この時期にはそれがないのだ。

 同定のポイントは、猫の舌のような形と、猫の耳のような産毛だニャー。這いつくばって探したところ、似たような草がたくさんあるなかで、きっとこれだろうというものを発見。素人による同定なので確実ではないが(これを「素人同定」と呼ぶ)、これがゴギョウということでいいだろう。

230中央のモサモサしているのがゴギョウのはず。家で育てて答え合わせをするというのも楽しいかもしれない。このモサモサが気持ち良いね。

 続いてはスズナ、スズシロ。カブとダイコンである。これは野草ではなく野菜なので、河原よりも八百屋で探すべき植物だろう。誰だよ、これを七草に入れたのは。

 だが、スズナは大丈夫。野生のダイコンなんて生えてないよーと思ってしまいがちだが、ここ多摩川の河原でいえば、これが結構生えているんだな。

457河原に生えるダイコン。

 栽培されているものの種が飛んで、海辺で野生化したものがハマダイコン。となると、これはカワラダイコンと呼ぶべきだろうか。

460引っこ抜いてみれば、ほらダイコンだ。

 立派な根っこ。土の柔らかい場所なら、もっと大きなダイコンも生えている。

 このようにダイコンならいくらでも生えているのだが、野生のカブは見たことがないと参加者全員が口をそろえる。どうせ生えていないからと、自宅の畑からカブを持参してきた人も。

 ダイコンの葉っぱはギザギザしているが、カブの葉っぱは丸っこいのか。

404葉っぱまで美味しそうなカブ。

 こういう葉っぱが生えてないかなーと探してみると、さっきのダイコンよりも明らかにカブ寄りの葉っぱを発見。

 もしかして、これは幻の野生カブなのでは!

338葉っぱの形がカブっぽい!

 ドキドキしながら抜いてみると……これは……ダイコン!

 葉っぱが丸いので期待したけれど、ダイコンとコマツナあたりの交雑種だったかな。でもまあ細長いカブの品種もあるので、カブということにしておこうか。「イワシの頭も信心から」というが、「細めのスズナも信心から」だ。

342スリムなカブだと信じよう。

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