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妊娠中に買い手探しも……ギャンブルや猫のために我が子を売り飛ばす母親たち

kichiku002.jpgこちらは長女の治療費を賄うため兄弟を売る母親の姿(2015年、広州市)。日本では信じられない光景だ

 その後、逃亡していた母親も逮捕され、長女を1万3,000元(約22万円)で、次女を1万9,000元(約32万円)で売り飛ばしたことを認めた。警察は、母親には不倫相手がいたことも突き止め、子どもを売った金を交際費に充てていたとみている。母親には懲役刑が課せられ、現在服役中だという。

 中国では、今回のように驚くべき理由で我が子を売り飛ばすという事件が少なくない。同27日にも浙江省で、26歳の女が産まれたばかりの女児をネットを通じて2万元(約34万円)で売り飛ばすという事件も発生している。警察の調べによると、この女は妊娠中からネット上に子どもを売ろうと複数のサイトにその趣旨の内容を書き込んでいたという。その“計画性”にはあきれてしまうが、動機について「どうしても買いたいネコが高かったので、子どもを売った」と、信じられない供述をしている。

 いずれの事件も農村部や内陸部で発生しており、女児ばかりが売られていたことからもわかるように、中国の地方都市にはいまだ男尊女卑がはびこっている。子どもは親を選んで生まれてくるなどと言うが、この現実には虚しくなるばかりだ。
(文=青山大樹)

最終更新:2017/01/03 16:00
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