「判定なんかどうでもいい」『SMAP×SMAP』でタモリがSMAPへ贈ったもの
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最後だからこそ、「勝ちがあって、負けがあって、そこにドラマがある」のだから判定してほしいと食い下がる中居に、タモリは言った。
「乾杯もしたしさ、乾杯したらもう仲良しだってこと。勝敗はない」
「人生に判定なんかどうでもいいことだよ!」
SMAP解散報道が出てからというもの、週刊誌やスポーツ紙を中心に、いわゆる“犯人探し”が盛んにされてきた。誰と誰の仲が悪く、誰が解散を言いだしたのか。黒幕は誰だ、悪いのは誰だと――。
何かというと、白黒をつけたがる世の中。けれど、その「判定」にどれだけ意味があるというのか?
いま大事なのは、この状況を受け止めた上で前に進むことだ。
タモリは故・赤塚不二夫への弔辞で、このように言っている。
「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えを、あなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と」
SMAPはどんなに苦境に立たされても、テレビを武器に、常に前向きでポジティブな表現を続けてきた。それこそがアイドルだと、身をもって示していた。ならば、僕らもどんなにツラくても、彼らの決断を前向きに捉えなければならない。そうすればきっと、彼らはまた僕らに“奇跡”を見せてくれるはずだ。
「判定」を拒否したタモリは、5人全員に贈り物を用意していた。
それは五角形のスター。
一角だけでも欠けたら壊れてしまう。そこに込めた想いは、痛いほど彼らに伝わっているだろう。
「これはヤバイな……」
香取慎吾はそうつぶやいて、その星を掲げた。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)
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