TBS系放送局の「R-1乳酸菌」だけじゃない!? テレビ界に蔓延する“ステマ”疑惑の真相とは
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
第2位は、新潮の巻頭特集。天皇陛下が12月20日に予定されている「お誕生日会見」で何をいわれるのか、官邸は戦々恐々としていると報じている。
有識者会議で、一代限りの退位という方向でまとまろうとしていることに、「いたくご気分を害されている。その後も新聞やテレビで報じられる会議の内容に触れて、ご不満を募らせていらっしゃるのです」(宮内庁関係者)。
秋篠宮も先月30日の記者会見で、自分も同じような気持ちを持っていると賛意を表していた。
天皇が会見で再び生前退位について、恒久的な制度を望んでいると発言すれば、国民の大多数から安倍と官邸へのブーイングが起こることは間違いない。
そうなれば、安倍の支持率に陰りが出ること必定である。ご自身はそう考えてはいないだろうが、反安倍の急先鋒に祭り上げられた感のある天皇が、何を語るのか、楽しみではある。
ニューズウィーク日本版は、プーチンの大特集を組んでいるがさすがに読み応えがある。これが今週の第1位。
その中では、プーチンはソ連時代の諜報機関で、プーチンの出身でもあるKGBの復活を狙っている。ロシアの領土拡張に終わりはないという野心を覗かせている。
北方領土は「大祖国戦争(プーチンは第二次大戦をこう呼ぶ)におけるロシアの勝利を象徴する重要な一部」だと考えている。プーチンは日本が中国に抱いている恐怖心を利用できると公言している。
彼は北方4島を返すつもりはなく、目的は日本から資金を絞り出すことにある。トランプ勝利はプーチンにとって千載一遇のチャンスだと、プーチンの戦略について書いている。
欧米の金融制裁はロシア経済に確実にダメージを与えたが、ロシアの人びとは不満をいうどころか、「プーチンが事実上の権力を握った99年からの10年で、実質所得(インフレ調整済み)が倍増したことに感謝している」というのである。
なかでも読みどころはプーチンの日常を描いた特集で、朝起きて朝食を取るのは正午を少し回ってから。側近たちが待機しているのにもお構いなく、プールで2時間ほど泳ぐ。愛読するのは歴史書。
執務室では、コンピューターは滅多に使わない。ドイツ語が堪能で、外国メディアが彼を悪者扱いしていても知りたがる。ネットに拡散している彼の風刺ビデオも見るという。
住まいは、モスクワの郊外で一人暮らし。両親はすでに死去し、妻は精神疾患を患い、長い別居の上、離婚。2人の娘の存在は国家機密だが、政治には関わっていない。
専用機は3機。どこへ行くにもコックや安全な食材を持って行き、「たとえ国家元首が用意した食材でも、決して口にしない。クレムリンの検査を通ったものでない限り、外国産の食材は食べないのが決まりだ」という。
安倍首相が用意したもてなし料理を食べたとすれば、プーチンが安倍に心を許したということになるのかもしれない。
子供の頃は「ワル」でならし、みんなが宇宙飛行士になりたかった時代にKGBに入ることを夢見た。ソ連崩壊後、わずか10年でロシアの主に登り詰めたが、その間何をしていたのかは全く不明。
そんな男と三代続いた政治家のボンボンである安倍首相が太刀打ちできるわけがなかったのだ。
最後に文春受難のニュース。
「中国産米の混入問題を報じた『週刊文春』の記事で名誉を傷つけられたとしてイオン(千葉市)が発行元の文芸春秋(東京都)に対し、1億6500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(沢野芳夫裁判長)は16日、文芸春秋に約2490万円の支払いとウェブ広告の削除を命じた。文芸春秋は即日控訴した。問題となったのは、2013年10月17日号の記事や広告。商社が中国産米を国産と偽装した問題について、イオンが偽装米の納入に関与して、この米を使った弁当やおにぎりなどを販売していた、と報じた」(asahi.com12月17日05時00分)
見出しを含めた記事と広告の大部分が真実とは認められず、名誉毀損に当たると判断された。イオン側が新聞に社告や意見広告を出すためにかかった費用の一部、約1700万円も損害と認めたのである。
年初からスクープを飛ばし続けてきた文春にとっては、年末にやや意気をそぐ判決である。まあ、強気の新谷編集長が意気阻喪することはないと思うがね
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