TBS系放送局の「R-1乳酸菌」だけじゃない!? テレビ界に蔓延する“ステマ”疑惑の真相とは
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
苦言ばかりいうようだが、現代の合併号のつくりが、私にはもの足りない。
新年合併号というのは、私の現役時代は1年で最も華やかな号だった。
その時の話題の女優や、スポーツ選手などが表紙を飾った。ページも増やし、月刊誌のような読み応えのある特集がいくつもあったものだった。
講談社には月刊現代があり、ここで編集をやっていた連中が週刊現代に移ってきたことが、そうした読み応えのある記事をつくれたのだと思う。
月刊誌の企画を考える場合、少なくとも2~3カ月先を見通さなくてはプランを出せない。
その時点で、何が問題になっているのか。どういう問題が起きているのだろう。ない頭を絞って必死に考えたものだった。
だから、週刊誌の2~3週先のことなど予測するのは造作もないことだった。だが、月刊現代が休刊して、そうした訓練の場がなくなってしまった。バカなことしたものだ。つくづく今週の合併号を見ながらそう思った。今の経営陣の中で、それがわかっている人間がどれほどいるだろうか。心許ない。
お次も、現代の毎度お馴染み企画。厚労省が新たに認定した「副作用のある薬30」。私からいわせれば、薬は多かれ少なかれ副作用はあるのだ。
食事も然りである。では、食べないで生きられるか。人間は死ぬために生まれ、生き、土に還るのだ。
とまあ、哲学的なことをいっても始まらないが、この薬の中に私が毎日飲んでいるものがあるので、目にとまった。
降圧剤のアムロジンは毎日飲んでいる。無顆粒球症という白血球の一種がなくなる症状が出るそうである。糖尿病薬のジャヌビアも毎日。類天疱瘡という、はっきりした理由がないのに水疱ができるそうだ。痛み止めのロキソニンもたまにだが飲む。小腸・大腸の狭窄や閉塞を起こすから要注意だそうだ。抗不安薬のデパスも常備薬である。これは依存症になり、長期に使用すると脳が萎縮して認知症になりやすいそうだ。もう手遅れだろう。睡眠導入剤のハルシオンも毎日寝るときに飲んでいる。高齢者はふらつき、攻撃的になるなどの副作用が出やすいそうだ。
私が、こうした連載で週刊誌を「罵倒」したりするのは、薬の副作用のせいかもしれない。よってお許しいただきたい。
年を取ると薬が増えることはあっても、減ることはない。やめてもいいと思うものはあるが、ほとんどが惰性である。
厚労省は医療費を削減しようと「高齢者優遇」の仕組みを崩そうとしている。「15日に決まった医療制度の見直し方針では70歳以上で一定の所得があれば現役世代と同じ負担を求められるようになる」(朝日新聞12月16日付)。
年寄りをいじめるのではなく、血圧や血糖値の基準値を見直すだけでも、相当な医療費削減になるはずだ。製薬会社や医者の団体が怖くて言い出せないのだろうが、やるべきはまずこっちのはずだ。
だが負担が増え続けていくことは間違いないのだから、不要なクスリはやめるに越したことはない。今からでも始めるか。
私も家人も、この頃自分が認知症ではないかと思うことが度々ある。年だからと諦めてはいるが、文春はビールが認知症予防になると報じている。
もはや遅いとは思うが読んでみた。
なんでもビールの苦みになっているホップに含まれるイソα酸という成分が有効だというのだ。
アルツハイマー型認知症は。大脳皮質に異常なタンパク質が沈着してできるらしいが、脳内に溜まった悪い物質を包み込み消化してくれる免疫細胞を、イソα酸が活性化させるそうだ。
50歳から70歳の男女25名に1日グラス一杯のノンアルコールビールを4週間飲み続けてもらったら、6割の人に脳活動の上昇を示唆する結果が得られたという。
これは東京大学と学習院大学の共同研究で、発表したのがビールメーカーのキリンというところがやや引っかかるが、ビールを飲んでハワイへ行こうではなく、ビールを飲んで認知症よさようならとなれば、嬉しい話である。
だが、飲みすぎてはいけないし、イソα酸を多量に入れてしまうと苦すぎて飲めないようだ。早く何とかしてくれないかね、キリンさん。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事