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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 一反木綿みたいな『川幅うどん』
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第66回

ニッポンイチとニッポン2位で町おこし! 一反木綿みたいな『川幅うどん』は、うどんを越えた!?

IMG_20161103_121157一見、湯葉みたいだが、薄いのに弾力性やコシがあり、のどごしもなめらか。

 埼玉県の名物といえば、深谷のネギと草加せんべいくらいと思ってる人、いませんか~? 実は、埼玉のうどん生産量は、“うどん県”香川に次いで全国2位ということ。隣の東京に住んでいながら、あまり気にしない食文化だったけど、そこにこんな珍なうどんを発見した。

 その名も「川幅うどん」。

 なんでそんな名前なのかというと、鴻巣市を流れる荒川の川幅が日本一と認定されたことに由来するらしい。が、それを町おこしの一貫として、うどんにしてしまおうなんて、天才ですか!? 結果的には、現在、約10軒のうどん屋で、それぞれオリジナリティーに富んだ川幅うどんが提供され、人気を博しているということだ。

 筆者が訪れた「小松や」では、写真のように、薄く広くなめらかな川幅うどんが提供されている。ご主人によると、これ以上薄くすると、切れたり穴が開いたりするので難しいらしい。他店では、太目のほうとう風や一反木綿タイプ、機械打ちのところなど、さまざまあるらしい。ちなみに、こちらはなんと手打ちだ。

 当日は小春日和の暖かな1日だったので、筆者は天ぷら付きの冷やし川幅うどんをいただいた。丼の中には丁寧に折り畳まれたうどんが鎮座している。やおら箸で救い上げると、見事にスケスケの薄~いうどんが目の前に広がるのだった。

IMG_20161103_121135ここまで箸で持ち上げても切れないコシの強さにおどろき。

 しかし、いざ実食と口に運ぼうとした時ハタと気が付いた。

「どうやって喰えばいいんだ?」

 そのままだと広過ぎて食べるのが難しいのだ。結局、縦に2、3枚に折ってズズッとすすり上げた。

 ごらんのとおり、きめ細かな肌は非常に滑らかで口当たりがいい。驚くのはその食感で、こんなに薄いのにコシがあり、歯ごたえがしっかりしているのだ。のどごしもなめらかだ。さっすが、うどん県ならぬ、“うどんカントリー”ではないか。

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