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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > SMAP「紅白出場」の根拠とは
週刊誌スクープ大賞

「SMAPは、十中八九『紅白』に出場する」その根拠と“解散式”の行方は……?

 お次は、ポストの記事。以前ポストは、大谷翔平には年棒4億円と書いたからではないだろうが、日ハムがたったの7,000万アップで2億7,000万円というのは失礼だと怒っている。

 確かに「6億円でも安い」(野球評論家の江本孟紀氏)かもしれないほどの大活躍で、しかも投手とバッターでチームを日本一に導いた逸材である。

 私も最初見たとき、あれっと思った。

 日ハムはケチだという評判通りだが、チーム内の事情もあったようだ。大谷の契約更改の4日前に日ハムの主砲・中田翔のアップが3,500万プラスして2億8,000万円と決まった。栗山監督は、今の日ハムは中田のチームだから、大谷が3億、4億もらったら中田がそっぽを向くと、気配りをしている。だから、それより低い額で大谷がサインしてくれれば、全てが丸く収まると考えたというのである。

 大谷は聞かれていないのに会見で自ら、金額を口にしたという。

 大谷がこれならオレは仕方ないかと思う選手がいるのではないか。日ハムはそうさせるために大谷の年棒を低く抑えたが、裏に何かあるのではないかとポストは読んでいるようだ。

 どちらにしても来季限りで大谷は大リーグへ行くことを表明している。早くメジャーでの活躍が見たいものではある。

 ところで、先週から始まったジャーナリスト・横田増生氏の「ユニクロ潜入記」だが、文春が出た週の土曜日、新宿のビックロに出勤した横田氏は、責任者に付き添われて店長室に連れて行かれ、本部の人事部長から「解雇」されてしまったのだ。

「この記事を書かれたのはあなたですね」「そうです」というやりとりがあり、「当社のアルバイト就業規則に抵触しているということで、解雇通知をさせていただきたい」といわれ、用意していた解雇通知を渡されたという。

 横田氏は、この記事のどこが就業規則に抵触し、どの箇所が社に重大な損害を与えたのかと聞くと、人事部長は「この記事を寄稿されたこと自体が該当すると思っています」と答えた。

 結局、懲戒解雇ではなく、諭旨解雇になったそうだ。横田氏は文春のルポを書いているのが誰かわかるように記述していたし、ユニクロ側も、特定できるのに見逃すというほど心の広い企業ではないから、致し方あるまい。

 横田氏がいうように、このルポには従業員たちの甚だしい忙しさは描かれているが、いまのところユニクロにとって決定的な恥部は書かれていない。

 連載は続くそうだから、ユニクロはやはりブラック企業だと証明する決定的な「証拠」が出てくるのか、次号に期待しよう。

 ポストは、よほど血圧のことに関心があるようだ。今週も巻頭で「血圧147は健康値だ」と大声で主張している。

 その背景には「高血圧利権」とでもいうべき学会や製薬会社のムラがあるからだと批判している。

 糖尿はもちろんだが、血圧も「高い」と判定されれば、一生薬を飲み続けなくてはいけない。

 医者や製薬会社にとっては、一度掴めば死ぬまでカネになるいい金づるであることは間違いない。

 その証拠に、日本の血圧平均値は変わらないのに、高血圧患者は増えているではないかとポストは追及している。

 確かに日本の基準値は低すぎる。外国では150でも薬を出さない国が多くある。

 先日、「医者に嫌われる医者」を自認し、以前から医療の問題点を指摘し、最近『不要なクスリ 無用な手術』(講談社現代新書)を出した富家孝医師と対談した。

 富家氏はこういっている。

「この本にも書きましたが、もう四十五、六年前に文化勲章を貰った沖中重雄・虎の門病院長が書いた『内科診断学』に、血圧は年齢+九五でいいと書いてありますが、それが正しいと思います。僕は今六十九なんで一五〇ぐらいあったって、あんまり気にしないです。製薬会社の都合で高血圧学会と循環器学会がそれに合わせて上が130、下が85としたから、日本はすごい数の高血圧患者がいるんです。製薬会社にとっては一番のドル箱ですからね。糖尿病が悪化すると人工透析になりますが、これは年間約四百八十万円かかる。しかも死ぬまで続けなくてはいけないから、病院にとって透析患者は『定期預金』といわれています」

 今は検査を受ければ、機械がよくなっているから何かしらの異常が見つかる。

 そうなれば医者は、さらなる精密検査だ、この薬を飲めと、結局、ずっとカネを取られるために検査に行くようなものである。

 そのため、人間ドックへは行くなという医者がたくさんいる。さらにがんの早期発見で抗がん剤治療は延命効果が立証されていないから、やめろという医者もいる。

 今飲んでいる薬をやめるか、がんになっても抗がん剤はやらないという選択をするか、患者はつらいのである。

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