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“コカイン疑惑”渦中の俳優・成宮寛貴、引退の激震──そのとき、テレビの現場は

コカイン疑惑渦中の俳優・成宮寛貴、引退の激震──そのとき、テレビの現場はの画像1

 写真週刊誌「フライデー」(講談社)で“コカイン使用疑惑”が報じられ、完全否定していた俳優の成宮寛貴が9日、所属事務所を通じて芸能界からの引退を発表した。

「全ての原因を作ったのは自分自身だと承知しております。心から信頼していた友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠に落ちてしまいました。この仕事をする上で人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい、このまま間違った情報が拡がり続ける事に言葉では言い表せないような不安と恐怖と絶望感に押しつぶされそうです。今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません。」
(自筆リリースより一部抜粋)

 その内容は、コカイン疑惑自体には触れず「セクシャリティな部分もクローズアップ」というプライバシー侵害への不安があるというものだった。

「フライデー」は2日発売号で「成宮寛貴『コカイン吸引』疑惑の現場写真!」という記事を掲載。成宮の自宅マンションでコカインを吸ったという証言者の話と写真から構成されたもので、成宮はコカインを鼻から吸引したほか、日常的に複数の薬物を楽しんでいるとしていた。証言者は、成宮から薬物の買い物を頼まれ、恋人扱いされていることも告発。成宮が記した「セクシャリティな部分」というのは、かねてから伝えられるゲイ疑惑のことを指すのだろう。この証言者A氏は、男性である。

 報道直後、所属事務所は「事実無根」として発行元に「民事・刑事問わずあらゆる法的措置をとって参る所存」と徹底抗戦の構えだったが、同誌は9日発売号にも続報を掲載。成宮が証言者に対して薬物を要求したとする肉声データの存在を伝えているが、その中で成宮は、コカインを隠語である「チャーリー」と呼び、A氏に「とりあえず持ってきて」などと要求していたという。また、所属事務所が法的措置などの具体的なアクションを起こしていないことも併せて報じられた。

 こうした動きを敏感に察知したのが、成宮の仕事現場であるテレビ局周辺だった。成宮は1月クールのテレビ朝日ドラマ『就活家族』に出演が決まっており、すでに撮影も開始されていたが、それらの仕事が続々と白紙になるという事態があったという話が漏れ伝わる。

「聞いた話だと、事務所や本人が徹底して『絶対にやっていない』という姿勢を貫くなら、局側もその言葉を信じて仕事継続という選択もあったようなんですが、事務所サイドが『12月7日の検査ではシロだった』という程度の後付けの話しか持っていなくて、事実無根を断固主張するほどの姿勢が見られなかった感じはあります。そうなると、局以上にスポンサー企業が納得しないという問題もありました」(テレビ番組制作関係者)

 確かに、所属事務所は成宮の引退発表とともに見解をリリースしたが、その内容は徹底抗戦の姿勢から一転、トーンダウンしていた。

「社会的責務として、本人から事情聴取、薬物鑑定など、必要な調査を行ってきましたが、本人の薬物使用を裏付ける客観的事実は確認できませんでした。上記調査結果を受け今後の方針を検討していたおり、本人から芸能界引退の申し入れがございました」

 だが、疑惑の渦中での突然の引退は、さまざまな臆測を呼ぶことになりそうだ。

「これは島田紳助が引退を発表したときと少し似ていて、引退してしまえば一般人、メディアがそれ以上追うことの公共性の意義はなくなります。事務所に与える損害は小さくないでしょうが、それだけ成宮本人のダメージが大きかったということでしょう」(同関係者)

 成宮の記事を担当したわけではないが、「フライデー」に関わる記者は「この引退に『マスコミのせいで成宮が追い込まれた』と言い出す人が出ています。ファンからは編集部に『ゴミ雑誌潰れろ』とか抗議電話がたくさんあるようで……」と話している。

 前代未聞の引退劇、その波紋はいろいろな意味で大きいようだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/06/13 19:48
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