白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……
2016/12/10 14:00
#中国 #東アジアニュース
笑笑ちゃん(新浪新聞)
先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。
「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。
30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。
父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。
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