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日刊サイゾー トップ > 海外  > 「食の安全」を放棄する学校給食

賞味期限切れ食品使用は常識!? コストカットのため、「食の安全」を放棄する学校給食

tamago1207.jpg問題の卵

 11月21日、三重県鈴鹿市教育委員会は、野菜価格高騰を受けて市立小学校や幼稚園で2日間の給食中止を発表するも撤回。1日分を炊き出し訓練にし、1日分は献立を見直して、費用を捻出することを決定した。給食もタダではない以上、こうしたコストカットへの試みは称賛すべきだろう。一方、お隣・韓国では、給食経費削減のために犠牲になったのは、食品の安全性だった。

 11月29日、水原(スウォン)地検が実施した学校給食施設一斉点検の結果、14カ所の寮付き私塾を摘発したことを発表。関係者16人を食品衛生法違反で逮捕した。

 ある塾では、近所の養鶏所にある廃棄卵を、別の塾では賞味期限を3~7カ月も過ぎた食材を給食として提供していた。さらに、中国産キムチや輸入牛肉を国産と虚偽表示するなど、別の意味で“経費削減”に躍起になっていたのだ。

 この報道を見たネット民は、「こんな私塾は潰してしまえ」「国の上のほうが最悪な状況なのに……もはや言葉も出ない」などと、怒りの声を上げている。

 さらに驚きなのが、こうした不衛生な給食を提供しているのが、ごく一部ではないことだ。なんと、水原地検の報告の数日前には、ソウル市内の幼稚園10カ所のうち、7カ所が摘発される事態となっている。

 こちらでも、やはり原産地偽装が横行。さらには、栄養士を雇うことなく名義だけ借りたり、そもそも雇っていないところまであった。今回の摘発の結果、食品衛生法違反の容疑で、幼稚園関係者や不正行為を黙認してきた栄養士など、総勢75人を略式で裁判所に引き渡した。

 こうした悪質なコストカットが横行する韓国の給食事情だが、さらなる問題がある。それは異物混入事件だ。
 
 最近でも、ある高校の食堂で提供されたタッカルビ定食からカマキリ丸々一匹の死体が見つかっている。

 子どもの口に入る給食だけに、その衛生面はしっかりと管理してほしいものだ。

最終更新:2016/12/07 21:00
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